「世界と刺し違える」!?芥川賞作家が自らに課した“独特すぎる”ルール

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小説家の藤沢周羽田圭介が、5月20日(金)放送の『ご本、出しときますね?』(BSジャパン、毎週金曜23:30~)にゲスト出演。今回、藤沢の作品「オレンジ・アンド・タール」の大ファンであるMCの若林正恭(オードリー)と、藤沢に影響を受けたという羽田の2人が藤沢を囲んでトークをする。

同番組は、無類の本好き芸人である若林が毎週2人のゲスト作家を迎えて爆笑トークを繰り広げる“文筆系バラエティ”。今回のゲストである藤沢は、1998年に「ブエノスアイレス午前零時」で芥川賞を受賞した作家。羽田も、昨年話題となった、お笑い芸人・又吉直樹の「火花」と共に「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した人物だ。

今回、それぞれが自分に課している“私のルール”についてトークするコーナーで、藤沢が「書くとは世界と刺し違えること」というルールを告白。「究極的に何故自分が小説を書くのか、それは世界の“実相(=実際のありさま、真実の本性)”を書きたいから。しかし、実相という言葉以前のものを表現するには、言葉というクッションを置かざるをえない。そのため、“書く”という行為は既に世界の真実には負けている状態であるが、それでも自分がイメージする真実を可能な限り真実に近い言葉で表現することは世界と刺し違える覚悟で書かなければならないことだ」と、独自の持論を展開する。

さらに、番組の最後には、藤沢が世界の実相を掴ませてくれるオススメの一冊を紹介する。

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