宮部久蔵はなぜ特攻へ行ったのか?向井理主演ドラマ『永遠の0』第1夜あらすじ

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2月11日(水・祝)、14日(土)、15日(日)の3夜にわたってテレビ東京系列にて放送されるドラマスペシャル『永遠の0』は、累計販売530万部を突破した国民的ベストセラー小説「永遠の0」のドラマ化。2013年に公開された映画には登場しなかった人物やエピソードをより原作に忠実に描き、太平洋戦争の戦史に関してもテレビ東京のアーカイブ資料を用いて詳細に描くことで、映画とは違った魅力を引き出していく。

2月11日(水)放送の第1夜目は、「愛する妻のため、娘のために生き残る」と、壮絶な運命との戦いを決意した宮部久蔵(向井理)がなぜ特攻へ行ったのかという謎に、現代に生きる2人の姉弟が迫る。

[あらすじ]終戦60年を翌年に控えた平成16年の夏。佐伯健太郎(桐谷健太)は姉でフリーライターの慶子(広末涼子)に誘われ、慶子の恋人で新聞記者の高山隆司(山口馬木也)の「終戦六十周年プロジェクト」のために、自分たちの祖父・宮部久蔵について調べ始める。6年前に祖母、松乃(上月左知子)が亡くなった時、祖父の賢一郎(伊東四朗)は、自分は健太郎と慶子の本当の祖父ではないと告げた。本当の祖父・宮部は戦死し、賢一郎は戦後に松乃(多部未華子)が出会った再婚相手だったのだ。母の清子(高畑淳子)も実の父親について、よく知らないという。慶子が厚労省に問い合わせたところ、宮部は神風特別攻撃隊として南西諸島沖で戦死したと、たった一行記されているだけだった。戦友会を調べ、当時の宮部を知る人物を探すと、長谷川梅男(笹野高史)という男から返事をもらう長谷川を訪ねた2人は左腕を失った姿の長谷川に息を飲む。長谷川は、宮部について「海軍航空隊一の臆病者だった」と告げ、ラバウルとガダルカナルで繰り広げられた激しい攻防戦の記憶を語る。

昭和17年、秋。ラバウル基地の下士官宿舎ではガダルカナルへの零戦の出撃で多くの航空機が未帰還となる中、長谷川(中尾明慶)らが国のために命を懸けようと励まし合っていた。しかしそこで宮部は「私は生きて帰ります」と高らかに宣言。許されない発言に、長谷川は思わず殴りかかっていた。長谷川はいつも無傷で戻る宮部の戦い方に不快感を覚えていた。自分が左腕を失った戦闘時も、命からがら基地に戻ると無傷の宮部の姿があった……。宮部を卑怯者と今も恨む長谷川は、宮部の戦後の様子が聞きたくて慶子らに会うことにしたというが、神風特攻隊で戦死したことを知ってがく然とする。自分たちの祖父が「臆病者」だったと知ってショックを受けた健太郎と慶子だが、その「臆病者」がなぜ志願制だったはずの「特攻隊」となって戦死したのかを知りたいと、宮部を知る人物たちに取材を重ねていく。

■テレビ東京開局50周年特別企画 スペシャルドラマ『永遠の0』
【第1夜】2015年2月11日(水・祝)20:54~23:18
【第2夜】2015年2月14日(土)20:58~23:14
【第3夜】2015年2月15日(日)20:54~23:24

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