“悲運の漁師”山本さんの運命は!?マグロ釣りに執念を燃やす大間の男たちに密着

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“海のダイヤモンド”=本マグロに真剣勝負を挑む青森・大間のマグロ漁師たちの世界を描くドキュメンタリーの最新版『新マグロに賭けた男たち2022~奇跡の大逆転~』(テレビ東京系)が、2月7日から9日にかけて3話連続で放送され、番組が20年にわたって追い続ける漁師たちの熱い姿にSNS上でも大きな反響があがった。

第1話には、番組でおなじみとなった“悲運の漁師”山本秀勝さん(68)が登場。大間伝統の一本釣りで生計を立てる山本さんだが、今シーズンは、一度もマグロを釣るどころか出会うこともできていない。かつては家賃3000円の町営住宅で、男手ひとつで2人の息子を育てていたが、現在は愛猫のピコ太郎とともに実家にひとり暮らし。新たな生きがいとなったピコ太郎のため、まだまだマグロを釣ることをあきらめるわけにはいかない状況だ。

そのかたわら、かつて大間ナンバーワンの若手漁師と呼ばれた・南芳和さん(37)と相棒の弟・竜平さん(28)も苦戦していた。大間から片道5時間もかかる秘密の漁場で、リスクの高い一本釣りではなく、仕掛けの数を増やした“はえ縄漁”に手法を変えていた。お互いに家族ができたこと、大間の記録的な不漁により、一本釣りがしたくてもできない状況なのだ。はえ縄漁を「半端な気持ちでやってない」という南さんは、漁のやり方を変えたからこそ大型マグロを釣ることにこだわる。

第2話では、山本さんが今シーズン初のマグロを発見。不漁の大間沖ではなかなか見かけないマグロ、千載一偶のチャンスに、「必ず食いつく」自慢の仕掛けを海に流す。すると、マグロが食いつき、糸を手繰ろうとするも一気に逃げていく……その結末やいかに。

さらに、イケメン漁師・泉健志さん(35)は船頭になって9年目のシーズンを迎えていた。泉さんには、2歳の長男にどうしても自分の釣った100kg超えの大物マグロを見せたいという思いが。たったひとりで海に向かうも、吊り上がるのは30kg程度のマグロ。泉さんの父・千里さんも見守る中、「苦しいのは自分たちの時代だけじゃない」と100kg超えのマグロを釣るためまた海に向かう。

第3話で山本さんはマグロではなく、マグロ漁のエサにするためのサンマ釣りに海に出る。しかし、釣れるのはブリの幼魚・フクラギばかり。フクラギは刺身にするにはおいしいが、マグロのエサにするには大きすぎて漁に適さないという。

山本さんの長男・剛史さん(36)はマグロ漁師になって7年目。“はえ縄漁”でマグロを狙うが、片道5時間かけ漁場に行き、2時間かけて縄を仕掛け、3時間かけて縄をひいてもマグロは1本もかからない。30歳を目前に漁師に転職した剛史さん、なる前は憧れの気持ちが大きかったというが、今は「マグロ捕ってないと生活できないのが漁師の現状」と現実をシビアに見つめる。

別れて暮らす父の家に向かい、漁の現状にあきらめ半分の山本さんの話を聞いた剛史さんの目は心なしかうるんでいる。しかし、諦めれば即、家族の生活が破綻してしまう……。妻と娘が待つ港に剛史さんが持ち帰ったマグロの大きさはなんと……200kg超え!?

そして最終話で山本さんには初の“当たり”が訪れる。68歳を迎えた山本さんは、大型マグロをたった一人で釣り上げることができたのか?

3話にわたる怒涛の展開にSNS上では「涙なしでは見れない」「いつ見ても最高」など、1年ぶりの放送に対し熱い反響が寄せられた。

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