大原優乃、母役・菊池桃子の第一声に感激「お母さんだ」『真夜中にハロー!』

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ハロー!プロジェクトのメンバー55人が総出演する木ドラ24『真夜中にハロー!』(テレビ東京系、毎週木曜24:30~)が1月13日からスタート。ゲストハウス「サンプラザ朝沼」にやってくる悩みを持った宿泊客が、突然現れたハロプロメンバーたちのパフォーマンスによって、背中を押され一歩を踏む出す姿が描かれます。

そんな「サンプラザ朝沼」を運営しているのが、菊池桃子さん演じるハロプロの熱狂的ファンでマイペースな主人公・マリコと、大原優乃さん演じるしっかり者の娘・ミサキ。初共演となるお二人に、それぞれの役どころやお互いの印象、作品の魅力などについて存分に語っていただきました。

――オファーを受けたときのご感想は?

菊池:台本を読んだとき、とても心が温まって、もしこんなゲストハウスが本当にあるのならば、私は絶対に泊まりに行きたいなという気持ちになりました。作品から出ている温かさのようなものを感じ、私もその一部になれたら嬉しいと思いました。

大原:ホームコメディなのですが、お母さんと私が演じる娘の凸凹な感じがすごく新鮮だと思いました。ゲストハウスに訪れた方の悩みや葛藤を、お母さんが背中を押すような形で応援するのですが「明日も頑張ろう」と思える感じがして、とても惹かれました。

――それぞれが演じる役についてどんな印象を持ちましたか?

菊池:一見、天然で明るいお母さんなのですが、この年齢になるまでには人生いろいろあったんだろうと想像させるような部分も感じました。だからこそ、ゲストハウスに訪れるお客さまを優しく迎えることができるんだと腑に落ちる部分が多かったです。

大原:お母さんに突っ込みを入れるような、しっかり者で責任感が強いけれど不器用な女の子だと感じました。

――お二人は初共演ですが、共演されてみていかがでしたか?

菊池:楽しいというのが第一印象です。初日からお互いに壁を取り払ったような感じがしました。そういう意味で息がぴったりだと感じています。

大原:最初は菊池さんの娘役なんて贅沢だと思って緊張していたのですが、撮影の空き時間に、お菓子をくださったり、娘さんとの話をしてくださったりしたのでリラックスして臨めました。最近は言葉を交わさなくても、家族のように繋がっているんじゃないかと思えるぐらい自然に打ち解けられています。

――とてもテンポの良い母娘の会話が楽しめそうですが、撮影時にアドリブ的なやりとりもあったのでしょうか?

菊池:台本の台詞が終わってカットが掛かる前に余白があると、ミサキにちょっかいを出してしまうことはあります(笑)。なんだか優乃ちゃんと一緒だと安心して、遠慮せずにいろいろやってしまうんですよね。

大原:お母さんがペンライトを振ってノリノリの場面で、私は寝っ転がって呆れているシーンがあるのですが、あそこのシーンは朝沼家っぽくて好きですね。

――大原さんからアドリブを仕掛けることは?

大原:ミサキは受け身というか、お母さんの行動を受けて呆れていたり笑ったりする立場なので、私から何かを提案して……みたいなことはないのですが、第1話のお母さんが暴走しているシーンで、菊池さんの腕にパシっと突っ込んじゃいました(笑)。あれはアドリブですね。

――大原さんと言えば、これまでの作品ではどちらかというとホンワカしたイメージの役が多く、突っ込みというよりは、突っ込まれる方という印象がありますが、本作ではどんな部分を意識して演じていますか?

大原:ホームコメディではあるのですが、監督さんがとてもリアルさを大切にされているんです。お母さんのシーンはコメディっぽい部分が多いのですが、ゲストの方とのお芝居のときは、しっかり相手の表情や仕草を受け止めようと心がけています。

――監督から印象に残っている演出はありましたか?

菊池:いま3人の監督にお世話になっているのですが、ときどき台本を膨らませるようなリクエストはありますが、基本的には台本のキャラクターから外れずに……というのがベースだと思います。

大原:私は衣装や髪型から役のインスピレーションを受けることが多いので、衣装合わせの際に、いろいろお話させていただきました。そこでミサキという役を理解できたと思っているのですが、容姿でいうとあまり美容にこだわっていなかったり、基本ジャージだったりとか。私からはミサキの前髪の相談をさせてもらいました。

――それぞれ演じたキャラクターと似ている部分、違う部分があったら教えてください。

菊池:言葉遣いが少し違うと思います。特に前半部分では「じゃん」といった言葉をすぐ使うのですが、そういう部分は普段の私の言い回しとは違うので、台詞を覚えるときにリズムを取るのが難しかったです。

似ている部分は、家族の前ではふざけてしまうところですかね。

大原:似ているのは不器用なところですね。家族だからこそお母さんに素直になれないところは、すごく共感しました。あとは私も家族とカラオケに行くのですが、ミサキと違って一緒にはしゃいでしまうので、そこは少し違うと思います。

――ゲストハウスを訪れる人の悩みを励ますマリコとミサキですが、それぞれ悩んでいる人を励ますときにどんなことをしていますか?

菊池:私はマリコさんと全然違いますが、たくさん本を読むので、本のなかに出てきた名言などを引用して励ますことが多いかもしれません。「その考え、ピーター・ドラッガーに似ているから間違いないんじゃない?」なんて(笑)。

大原:私は相談に乗ったり、言葉をかけたりすることはあまり得意ではないのですが、だからこそ悩んでいる人がいたら、そばにいることを大切にしています。あとは、気晴らしに美味しいもの食べに行こうか? みたいな感じですね。

――お芝居で共演してみて、それぞれ感じた魅力はありますか?

菊池:優乃ちゃんは柔軟性があると思いました。台詞を言うとき、そのときの感覚で毎回ニュアンスが変わってしまうことがあるのですが、そんなときでも柔軟に対応してくれて、安心してキャッチボールができました。

大原:初日の撮影で菊池さんの声を聞いた瞬間から「お母さんだ!」と感じて、そばにいたいと思えたんです。あとは、いつも菊池さんは現場で謙虚でいらして、その姿にたくさん刺激を受けました。どんなときでも笑顔で現場の真ん中に立っていてくださったので、常に穏やかな空気が流れていました。

――ハロプロのメンバーたちのパフォーマンスも作品の大きな見どころですが、実際撮影でご覧になっていかがでしたか?

菊池:本番では声を出せないのですが、リハーサルのときは結構声を出して応援してしまっています。とにかく彼女たちのパフォーマンスを見ていると自然と笑顔になってしまうんです。歌とダンスの圧倒的な迫力には、ただただ憧れの眼差しを向けるだけです。

大原:私は、まだ生のパフォーマンスは拝見できていないのですが、ハロプロさんのシーンを撮り終えたあとにスタッフさんにお聞きすると、みなさん「プロ意識が高くて本当に格好いい」と口をそろえておっしゃるので、オンエアがすごく楽しみです。

――お二人にとって元気になりたいときに聴く曲はありますか?

菊池:この撮影が始まってからは、ハロプロさんのプレイリストを作っていてずっと聴いています。どの曲も元気になるし、もっと早くから知っていれば……といつも感じながら聴いています。

大原:アンジュルム竹内朱莉さんとラジオでいつもご一緒しているという縁もあり、私はアンジュルムさんが大好きなんです。なかでも「大器晩成」という曲の力強さとリズム感が好きです。

――2022年の幕開けとなるドラマですが、作品の見どころや、ご自身の1年の抱負みたいなものをお聞かせください。

菊池:このドラマに参加して、ゲストハウスはとても家庭的だという魅力を感じたので、そういった雰囲気がドラマから伝わればと思います。個人的にはいまドラマに集中しているので、終わったら家族サービスしたいです。

大原:個人の目標としては、2022年のうちに免許を取りたいです。地元が鹿児島なのですが、そこは車社会なので、早めに取れたら。あとは私もこの作品と出会うまでゲストハウスというものの存在を知らなかったのですが、実際お邪魔してすごく温かい場所なんだということを知ったんです。そんな雰囲気をドラマから感じ取っていただければ嬉しいです。

(取材・文:磯部正和)

<第1話あらすじ>
漫画家の村木あずみ(大野いと)は、ゲストハウス「サンプラザ朝沼」にカン詰めで宿泊している。しかし、共有スペースから聞こえてくるオーナー・マリコ(菊池)とその娘・ミサキ(⼤原)の賑やかな声が気になって仕事に集中できない。サンプラザ朝沼の評判をネットで調べると、悪評が並んでいたが、その中に「扉が、開く」と謎のコメントを⾒つける。そして、仕事で⾏き詰まった時、あずみの前に突然現れた「扉」はハロプロの楽屋に繋がっていたのだった……。

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