矢作穂香のコメディ力が炸裂「ただただ笑っていただけたら!」『おしゃ家ソムリエおしゃ子!2』

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10月8日(金)からスタートするドラマ25『おしゃ家ソムリエおしゃ子!2』(テレビ東京ほか、毎週金曜24:52~)。昨年7月のシーズン1に続き、主人公イエ―ガー・おしゃ子を演じる女優の矢作穂香さん。前作から続投の富田望生さん、MEGUMIさん、岩崎う大さん、特別出演の市原隼人さんをはじめ、曽田陵介さん、今井翼さんら新キャストも参加し、さらにパワーアップした模様だ。

前作でコメディエンヌとして弾けた芝居を見せた矢作さんが、本作ではどんな風にバージョンアップした“おしゃ子”を見せてくれるのか――作品の見どころなどをお伺いしました。

――待望のシーズン2ですが、シーズン1放送の反響と、シーズン2が決定したときのお気持ちを教えてください。

昨年の放送が終わったときから、「シーズン2もやりたいね」という話はしていたので、続編が決まったときは、希望が叶ってすごく嬉しかったです。同時に、より良い作品を作らなければという気持ちでいっぱいになりました。

昨年『おしゃ子』をやってから、周囲で声を掛けてくださる方が増えて、「『おしゃ子』みたいな感じで(演じて)……」というお話も増えました。視聴者の方から、ドラマを見て「すっきりした」とか「腹を抱えて笑った」という感想をいただくと、気軽に楽しんで見てもらえたらと思って演じていたので、すごく嬉しかったです。

――『おしゃ子』はかなりハイテンションで、イケメン男性陣を圧倒しますが、演じるうえではギアを上げる感じなのでしょうか?

あまり自分では意識していなかったのですが気分が乗ってくると、自然にああいうテンションになっていました。だからシーズン2の撮影に入ったとき、少し時間が空いていたので、監督から「前のような感じで」と言われたのですが、最初は難しかったです。表情筋の準備ができていなかったので(笑)。

――変顔もかなりインパクトがありましたが、今回も期待できますか?

私はもともと変顔が得意なので、思い切りやった方が親近感を持ってもらえるのかなと、ためらいはなかったです。突っ込みのテンポなどは、お笑いがもともと好きなので、結構しみついているものはあったと思います。前作同様、今回も楽しみにしていただけたら(笑)。

――ハイテンションのシーンは、結構テストから飛ばしているのでしょうか? それとも本番で一気にエンジンが掛かる感じですか?

『おしゃ子』の現場ってテストという概念があまりなく、結構本番一発みたいな感じなんです。その時にフッと降りてきたものを思い切り出すような、瞬発力勝負みたいな部分が多いです。そういう意味では、結構鍛えられたなという感じです(笑)。

――シーズン1から変わった部分はありますか?

おしゃ子の前髪かな。あ、そういうことではないか(笑)。話数が増えた分、前作よりも個性豊かな男性ゲストが色々と楽しめます。新しいレギュラーメンバー今井さんと曽田さんのスパイスが加わったこと。あとは、おしゃ子のスリッパが変わっているので、そこは注目してほしいです。

――おしゃ子は、男性にズバズバ思ったことを言いますが、矢作さんもそういうタイプですか?

私は言えないです。なので、おしゃ子を演じていると、すごくすっきりした気分になります。あそこまで的確にアドバイスできたら気持ちいいだろうなって気持ちで演じています。私は自分と違う価値観の人には「そうなんだ、なるほど」と思ってしまうので、自分をしっかり持っているおしゃ子に憧れはあります。

――曽田さんや今井さんなど新キャストの方々も魅力的ですね。

曽田さんとはまだお芝居をご一緒していないのですが、遠目から見ていてキラキラしていました。現場で一緒になったらパワーがもらえそうです。今井さんは、私が想像していた役柄と違ったので「こういうお芝居の仕方もあるんだ」と、とても勉強になりました。

――矢作さんは、おしゃ子のような部屋へのこだわりはありますか?

まずは清潔感です。あとは、住む人の生活観が部屋に出ると思うので、そこにはこだわりたいです。ソファーはふかふかがいいかも。

――購入を予定しているインテリアはありますか?

とりあえず棚が欲しいです。いつもカバンにいろいろなモノを入れているのですが、カバンを変えるとモノが把握しづらくなるので、しっかり中身が置けるような棚というかキャビネットが欲しいです。

――各話個性的なゲストが登場するとのことですが、座長としてなにか心掛けていることはありますか?

とりあえずテンション高く迎え入れようという気持ちでいます。現場のスタッフさんもみんな明るい方ばかりで、私も常に明るい感じでいられるので、心を開いてウエルカムみたいな気持ちでいます。おしゃ子とのやり取りが見所になれるように一話一話ゲストの皆さまと話をして一緒に作れたらと思っています。

――先ほど『おしゃ子』に出演して、明るい役が増えたとお話されていましたが、今後はどんな矢作さんを見せていきたいですか?

おしゃ子は変な子ですが、これまで明るくまっとうな役が多かったので、狂気じみた役とか、人間の裏側、悪の部分を表現できるような役をやってみたいです。

――作品のバランスみたいなものは考えながら仕事をされているのですか?

特にそういうことは、あまり考えてはいません。いまいただける役が、自分に合った役なんだろうなと思っているので、一つひとつしっかりと演じていきたいです。でも年を重ねていくと、年相応の色気みたいなものが出てきて欲しいと思っているので、しっかりとそういう部分もアピールできたらと思っています。

――おしゃ子は25歳までに婚約者を見つけなければいけないという家柄の女の子でしたが、矢作さんはそういうおしゃ子の境遇をどう思っていますか?

うちの母親世代は、そういう年齢での結婚はあまり珍しいことではなかったのかもしれませんが、いまは多様性の時代なので、私自身は「いくつまでになにをする」みたいな感覚はないです。でもおしゃ子には頑張って欲しいです(笑)。

――矢作さんは、あまり目標などを明確に設定していないのですか?

昔は「こうなりたい」みたいなものはありましたが、最近は、いまを楽しみたいという気持ちが強くなってきています。自然の流れに身を任せた方がいいのかなと。毎日を楽しく生きようというのが目標です。

――なにかきっかけがあってそういう考えになったのですか?

これという出来事があったのではないのですが、敢えていうと、コロナ禍で友達と会えなくなったり、お仕事もなかなか難しくなったりするなか、先のことをあまり考えるよりも、毎日の生活を楽しく過ごすことが一番大切なのかなと漠然と思ったのかもしれません。

――ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

おしゃ子がどうなるんだろうとか、良い婚約者が見つかるのかな……とか、ストーリー的な見どころもありますが、何気なく見ていただいて、ただただ笑っていただけたら嬉しいです。

(取材・文:磯部正和)

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