門脇麦&森山直太朗「仲良くなりたくても我慢…」風間太樹監督の世界観に注目『うきわ―友達以上、不倫未満―』

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8月9日スタートのドラマ『うきわ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京系、毎週月曜23:06~)のオンライン会見が4日行われ、主演を務める門脇麦と、門脇演じる主婦・中山麻衣子とお隣さんとなる男性・二葉役の森山直太朗、演出を務めた風間太樹監督が出席。お隣同士の傷ついた男女が織りなすビターで切ない世界観のドラマに自信をのぞかせていた。

「最終巻は涙なくして読めない!」と大きな反響があった野村宗弘の人気漫画「うきわ」を実写ドラマ化した本作。社宅のベランダを挟んで織りなす“友達以上、不倫未満”のラブストーリーを描いていく。

自称“可もなく不可もない”人生を送っていた主人公の主婦・麻衣子を演じた門脇。そんな人妻が、夫の不倫を知り変化していくという役柄に「作品によっては役を作り込むことがありますが、今回演じた麻衣子に関しては、役作りを放棄し、現場に入って直太朗さんとお芝居をして生まれたものだけで作りたいと思ったんです。もし何も生まれなかったらどうしようという恐怖はありましたが、私のなかではとてもチャレンジングな作品でした」と語る。

一方、麻衣子の夫の上司でもあり、麻衣子の心の支えとなる優しい男性・二葉役の森山は「僕は役作りと言っても、はっきり言ってやり方は分からない。だからこそ、とにかく脚本を何度も読んで、書かれていることはもちろん、書かれていない部分も読解力をフルに使って想像しました」とアプローチ方法を述べる。

麻衣子と二葉は「初めまして」から距離が縮まっていく関係性。実際、門脇と森山も本作が「初めましてだった」と語ると、その関係性を重視するため、最初の1か月ほどは、仲良くなりたくても我慢して距離をとっていたという。

ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の演出を務め、注目を集めた風間監督だが、本作の演出について尋ねると「シナリオの時点で二人の会話の空気感とか、同じ空間で過ごす心地の良さは上手に描かれていた」と明かす。「現場では二人が寄り添っていく過程の緊張の緩みの瞬間とか、痛みの共感からはみ出していく感情の芽生えを大切に、慎重に演出することを意識していました。あとは不倫された側の辛さ、悲しみに寄り添う意識はもちろんあったんですけど、それ以上に二人が立ち上がっていく強さがどこにあるのかを話しながらキャラクター作りをしていました」と語った。

また風間監督は、門脇に対して現場でかなりムチャぶりをしたようで、門脇が「監督に『私はなんでもできると思っていません?』って言いましたよね」と笑うと、風間監督も「麦さんが頑張ってくれたからこそ成立したシーンがたくさんありました。お芝居の上手さは前から存じ上げていましたが、今回は麦さんのガッツや根性みたいなものを感じることができました」と感謝を述べていた。

スタッフ&キャストが一丸となって作り上げた作品。森山が「不倫がテーマですが、刺激的な作品に胃もたれしている人はぜひ見ていただきたい。一つひとつのシーンがとても愛おしいです」と見どころを語ると、門脇も「自分が出ている、出ていないに関係なくとてもいい1話だったなと感じました」と笑顔を見せていた。

<第1話 あらすじ>
夫・たっくん(大東駿介)の転勤で、仕事を辞め広島から上京した中山麻衣子(門脇)。社宅の隣室に住む夫の上司・二葉一(森山)と妻の聖(西田尚美)に温かく迎えられ、東京での新生活に胸弾ませる。だが、多忙な夫は毎晩帰りが遅く……。そんな中、ひょんなことから麻衣子と二葉はベランダで交流を持つようになる。普通の幸せ、普通の二組の夫婦。しかし、麻衣子は夫の秘密を知ってしまい……。麻衣子の普通が崩れていく。

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