加藤シゲアキ“夏目”、医者の在り方を問うシーンに「泣かされました」

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小泉孝太郎が主演を務める月曜プレミア8『病院の治しかた~スペシャル~』(テレビ東京系)が、7月26日に放送。ネット上では、加藤シゲアキ演じる夏目翔の台詞に泣かされる視聴者が多くいた​​(以下、ネタバレが含まれます)。

世界選手権や平昌冬季オリンピックで金メダルを獲得したスピードスケート選手・小平奈緒が今も所属する相澤病院が、かつて多額の借金を抱え倒産危機から奇跡の復活を遂げた“実話”をベースにした物語。昨年春に連続ドラマ化されたスペシャル版となる。

新型コロナウイルスの影響で、有原総合病院は経営危機に。院長・有原修平(小泉)と事務長の倉嶋亮介(高嶋政伸)は頭を悩ませるが、2年前にスタートさせた有原みなみ病院と連携し、危機を脱出しようとしていた。当然、医師たちの協力も必要となるが、内科医の夏目は、非協力的。みなみ病院が機能すれば、総合病院では急性期(病気になり始めの患者)に集中できると言っても「そういうことに時間を使いたくないんで」という。

そんな中、政府が推進する「病院の再編統合」​​が問題に。大規模な病院が新設され、夏目が過去に働いていた小柳病院もその煽りを受ける形となった。それを知った夏目は、心配する倉嶋に「建物も、設備も、スタッフも何もかも老朽化している。僕が患者ならあの病院は選びません。だから辞めたんです」と吐き捨てた。

有原たちのもとに小柳病院院長​​で胃がん手術の名医・小柳隆一(益岡徹)​​がやってくる。裏で引き抜きが行われ、退職希望が続出しているという。有原は、厳しくも愛のこもった進言をするが、小柳は怒って帰ってしまった。

その頃、近所で爆発事故が……。しかし、近所の病院との連携もあって回避。頑固だった夏目の考えも少しずつ変わっていく。

夏目は、小柳のもとへ。幼い頃、父を胃がんから救ってくれたのが、小柳院長。そのおかげもあって、7年後に亡くなるまで、父との思い出を作ることができたと振り返る。「父に生きる時間をくれた先生は、僕のヒーローでした。いつか先生のような医者になりたい。そう思いました。でも、今のあなたは古い看板にしがみついている抜け殻だ。この病院が潰れるのを何もせず見ているだけですか?」。

夏目は続ける。「やっと僕にもわかってきました。難しいオペをするのがヒーローじゃない。いつも患者の方を見て、何が患者のためになるのかを考え抜く。地味でも、自分の理想とは違っても、患者のために精一杯、力を尽くす。そういう医者が本当のヒーローなんじゃないですか?」。そんな彼の訴えに、小柳は……。

ネット上では、クールだった夏目が、小柳のもとへと向かうシーンに「心に刺さるものがありました」「夏目先生に泣かされました」「夏目先生の不器用さが愛おしくなるシーン」との反応があった。

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