その大陸は古代に存在した
はるか昔から続く地球の歴史の中で、海へと沈んでしまった大陸が実在します。
その幻の大陸の名は「ジーランディア」。

約8500年前にオーストラリア大陸から分離しましたが、のちの地殻変動により、わずかな部分を残して海に沈んでしまいました。
そのわずかな部分にあったのが、現在はフランスの島である「ニューカレドニア」です。
島には、太古から生き続けるナンヨウスギの仲間で、高さおよそ40mほどの「ナギモドキ」や独自の進化を遂げた「アロウカリア ルレイ」などが残っています。

「幻の大陸」があった海
“天国に一番近い島”とも呼ばれる「ニューカレドニア」。その海には、5億年もの間ほぼ姿を変えていない固有種「オオベソオウムガイ」なども生息しています。

硬い殻に守られ、敵の少ない深海にいたことから、大きく姿を変えず生き残ることができたと考えられています。
また、海中にあるラグーンは“地殻変動が生んだ自然美と生態系”が認められ、世界遺産に登録されています。

ラグーンとは、バリアリーフ(高く積み上がったサンゴ礁)と陸地の間に広がる浅瀬の海のこと。
かつて「幻の大陸」があったその地には今、地球上に二つとない美しい海が広がっていました。
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世界遺産
(TBS系列:日曜午後6:00~6:30)