日本海や太平洋など、それぞれの海に住む海洋生物たちはさまざまですが、クジラやアシカを含め、海生哺乳類の約4割の種が確認されている海が世界には存在します。そんな海洋生物の楽園のような場所とは、一体どんなところなのでしょうか?

クジラの集う湾

その海とは、カルフォルニア半島の内海である“カルフォルニア湾(コルテス海)”。名前からアメリカを想像する人もいるかもしれませんが、メキシコにある世界遺産です。

カルフォルニア半島の内海である“カルフォルニア湾(コルテス海)”。 名前からアメリカを想像する人もいるかもしれませんがそうではなく、メキシコにある世界遺産です。カルフォルニア半島の内海である“カルフォルニア湾(コルテス海)”。 名前からアメリカを想像する人もいるかもしれませんがそうではなく、メキシコにある世界遺産です。

この湾には、世界のクジラの約1/3の種が集まってくるそうです。
そのうちの一つ、ザトウクジラは回遊して繁殖のためにカルフォルニア湾に戻ってくると考えられています。

繁殖のためにカルフォルニア湾に戻ってくるザトウクジラ繁殖のためにカルフォルニア湾に戻ってくるザトウクジラ

温暖で穏やかなこの海は、繁殖と子育てに最適だそう。
また、地球最大の動物でありながら、絶滅が危惧されているシロナガスクジラの姿も。

シロナガスクジラシロナガスクジラ

主食は“オキアミ”という小さな生物で、一日に6トンほど食べるとか。

さらにコククジラやイワシクジラなどのクジラのほか、イルカや約900種類の魚も生息しているそうです。それにしても何故、カルフォルニア湾にはこんなにたくさんの海洋生物が生息しているのでしょうか?

地球の裂け目によって生まれた“海洋生物の楽園”

その理由は、カルフォルニア湾の成り立ちに秘密がありました。

今からおよそ700万年前。プレートの境目が横ずれを起こしたことから、大陸と元々その一部だったカルフォルニア半島の間に大きな裂け目が生まれ、その海底ではマグマの噴出が始まりました。

プレートの境目が横ずれが発生プレートの境目が横ずれが発生

 

海底ではマグマの噴出が海底ではマグマの噴出が

裂け目はどんどん深くなる一方で、それに押し上げられた海底は隆起し、カルフォルニア半島を形成。
その裂け目の部分に、海水が流れ込んでできたのがカルフォルニア湾です。

裂け目はどんどん深くなる一方で、それに押し上げられた海底は隆起し、カルフォルニア半島を形成。 その裂け目の部分に、海水が流れ込んでできたのがカルフォルニア湾です。裂け目はどんどん深くなる一方で、それに押し上げられた海底は隆起し、カルフォルニア半島を形成。 その裂け目の部分に、海水が流れ込んでできたのがカルフォルニア湾です。

水深は深いところで3,000mを超えるほどで、ミネラルが多く存在。風や潮の流れによって、その栄養は地形に沿って表面へと上がり、プランクトンを育みました。

プランクトンは小さな魚を育て、小さな魚は大きな海洋生物のえさとなります。こうして、多くの海洋生物が集まるようになったのです。

海の中だけでなく、海の上も生物が豊富

カルフォルニア湾には約250におよぶ島々があり、中にはアシカがコロニーを形成している島もあります。

コロニーを形成するアシカたちコロニーを形成するアシカたち

カルフォルニア湾にはこのほかにも、鳥の群れがコロニーを形成する島なども存在しています。地球の裂け目が生んだ海洋生物の楽園。それはまるで、天然の水族館のような海でした。

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世界遺産
(TBS系列:日曜午後6:00~6:30)

 

▪️次回(6/23)の放送

 

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