アフリカ・エチオピアでは、ここ数年、種を蒔いても育たない大麦畑が急増しているそうです。その危機を救おうと日本の岡山大学が活動しています。

エチオピアを襲った大麦不作の意外な原因

エチオピアの畑で正常に育っていない大麦を見てみると、実っている麦はごくわずか。

エチオピアの畑で正常に育っていない大麦エチオピアの畑で正常に育っていない大麦

根も土に張っておらず、生育した麦の大きさも、正常なものと比べると5分の1しかありません。

原因は、土が酸性になっていることにあります。大麦は酸性の土壌に弱く、PHが5を下回ると全く育つことができません。

酸性のため大麦が育たない土壌酸性のため大麦が育たない土壌

土壌が酸性になった理由は、本来大麦の栽培に牛や馬の糞を肥料としていたこの地域で、化学肥料に頼る農家が増えたからです。人口増加に合わせた畑の拡大で、肥料に使える糞が不足。代わりに使用した化学肥料で土壌が酸性化したため、大麦が育たなくなっていました。

日本×エチオピアの大麦で食糧危機を回避?!

エチオピアの大麦不作のために活用されたのは、なんと岡山大学で保存されていた1万5,000種以上の大麦の種。

岡山大学で保存されていた1万5,000種以上の大麦の種岡山大学で保存されていた1万5,000種以上の大麦の種

その中から選ばれたのが、日本古来の品種である「ムラサキモチ」という大麦です。

日本古来の品種である「ムラサキモチ」日本古来の品種である「ムラサキモチ」

ムラサキモチは、現在日本ではほとんど作られていませんが、昔は国内のいたるところで作られていました。火山国である日本の土壌は酸性で、その中でムラサキモチは古くから栽培されてきたため、酸性の土壌への耐性を獲得していました。

そこで、エチオピアの大麦に日本のムラサキモチをかけ合わせ、酸性土壌に強い新たな品種を作り出すことで、エチオピアの大麦の不作を脱しようという試み。

エチオピアの大麦に日本のムラサキモチをかけ合わせ新たな品種を作り出したエチオピアの大麦に日本のムラサキモチをかけ合わせ新たな品種を作り出した

日本で作られなくなった種類の大麦が、遠く離れたエチオピアの大麦の危機に役立つかもしれないとは驚きです。これは、たくさんの種類の大麦の種子が保存されていたために実現できたこと。世界でいつ起こるかわからない食糧危機に備えて、種子保存の取り組みが行われています。

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Catari(カタリ)

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