マツコ、LUNA SEA・MALICE MIZER・DIR EN GREYらの“伝説”に驚き「ヴィジュアル系って無限ね」

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マツコ・デラックスも“知らない世界”をその道を愛してやまないスペシャリストが紹介していくバラエティ『マツコの知らない世界』(TBS系、毎週火曜20:57~)が、4月6日に放送。25年間で100組のヴィジュアル系バンドを愛してきた元自衛官・藤谷千明さんが登場し、「ヴィジュアル系バンドの世界」を紹介した。

14歳の頃にLUNA SEAを見て衝撃を受けたという藤谷さん。黒夢が99年に活動休止を発表すると「人生がどうでもよくなった」という理由で自衛隊に入隊したという。マツコは「自衛隊に謝りなさい。そういう機関じゃないからね」とツッコミを入れた。

そんな中、藤谷さんは「等身大の時代はもう飽きた。非日常を体験してほしい」と訴える。マツコも同じことを考えていたようで「なんで日本のエンターテインメントが、こんなに地味になってしまったんだろうって思ったときに、自分とものすごい近いところにいる人に対して、そこまでワーキャーしたくないじゃん。日常とまったく違う何かに憧れて、その人たちに思いを託すことをしたい。(日本は)あまりにも等身大って多すぎない? って思ったの。そのときにヴィジュアル系ってすごかったなって」と語る。

また、化粧をするにしても狭い世界の中で収まってしまったが、いまや世の中を席巻しているK-POPを見ていると、もしヴィジュアル系に違う着地点があったら、万人受けするジャンルになったのかもしれないとした。

黒夢・清春が派手なメイクからファッションリーダーに枠を広げていった話や、現代の「かわいいヴィジュアル系」の流れを築き上げたSHAZNAなどが紹介されていく中、藤谷さんは、99年がヴィジュアル系のピークだったと語る。GLAYが千葉・幕張で20万人ライブをやった同年、LUNA SEAも総製作費数億円をかけた10周年野外ライブを開催した。しかし、台風の影響で3日前にセットが倒壊。それでもステージをこなしたことで、藤谷さんは「伝説となった」とコメントした。

このほかにも、数々のバンドをピックアップ。ド派手な衣装で非日常に浸れるというMALICE MIZER。現在はソロで活動しているGACKTがボーカルを務めているライブを見たマツコが「ほぼ宝塚だよね」とこぼすと、藤谷さんは「世界観を優先させるために楽器を弾いていないんですよ。ゴールデンボンバーは、MALICE MIZERの影響を受けているんです」と紹介。マツコも「ヴィジュアル系って無限ね」と驚く。

99年にX JAPANYOSHIKIがプロデュースし、3枚同時シングルリリースでメジャーデビューしたのはDIR EN GREY。人間の痛みや心の闇を表現しており、“非日常の極み”だという。そのパフォーマンスの過激さから『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した際、子供たちが号泣。苦情が殺到したことがあったという。彼らのライブについて藤谷さんは「ファンの方が激しいパフォーマンスに感情をぶつけている。日常を戦うために非日常を愛している感じがしてすごくいい」と熱弁していた。

ネット上では、番組のタイトルや紹介されたバンドが次々とトレンド入り。「マツコ、みんなが思ってること全部言ってくれてた やっぱヴィジュアル系いいよな」「楽しい時間をありがとう……」「この時代にヴィジュアル系特集を見れるなんて」などの反応があった。

次回は4月13日に放送。さかなクンが登場し、マツコが魚料理を堪能する。

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