磯村勇斗のストイックすぎる役者魂に「この人ほど自分に厳しく真摯な人はいない」「魂込めて役者人生全うしてる」

公開: 更新:

磯村勇斗が、3月21日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00〜)に出演。演技にまっすぐに向き合い、「うまく行けた事なんて一切思ったことない」と並々ならぬストイックさを垣間見せた磯村に対して、インターネット上では「この世にこの人ほど自分に厳しく、真摯な人はいないかもしれない」などと絶賛の声が寄せられた。

朝ドラヒロインの爽やかな恋人から、凄みをきかせるヤンキーまで、見事に演じる磯村の個性について先輩俳優・綾野剛は「この年代の人たちにあまりいないタイプ。独自の匂いを持った不良性感度がある」と褒めた。また、吉田羊は、吉田の思う「イイ俳優の条件・声の良さ&色気」を二つとも持ち合わせている磯村との共演は楽しかったと振り返った。

「異端児と言われた方が好き」という磯村は、役に必要ならば、一糸まとわぬ姿も引き受ける心構えだが、最近の環境に戸惑っているようだった。「作品が続いていくのはありがたいが、与えられた役を演じ切れているのか分からず、いつか俳優として腐ってしまうのではないかと恐怖がある」と不安な胸の内を明かした。

そのためか、様々なロケ先で、リアリティを追求しようと、仲間や監督と意見交換する磯村。しかし、OKが出ても反応の薄い磯村に「もっと喜ぶかと思った」と意外な顔をするスタッフ。「OKと言われても喜べないでしょう?」と首を傾げ、正解のない芝居に対し「うまく行けた事なんて一切思ったことない」と並々ならぬストイックさを垣間見せる。

また、細かなディテールも大切にしている磯村は、髪型一つにも時間と労力をかけていた。やくざから暴行を受けるシーンでも監督に臆することなく意見する。それは、自身が映画やドラマを見る時に、ちょっとしたところが気になると、そこで世界観を奪われて冷めてしまうといい、「どこを見られても、その世界にちゃんと自分がいて、生きてるっていうのをしっかり見せたい」という役者としてのこだわりだった。

そんな中「自分がどういう風に俳優として向き合って、立ち振る舞えばいいのかを見失っている。(俳優が)向いてないのかな、このままやれるのかな、と思うこともある」と本音を漏らす場面も。「アウトプットばかりで、インプットがなく中身がカラカラなのかもしれない」と自問自答する磯村は「役者でいることは幸せですか?」と聞かれると、長い沈黙が。「一度なってしまったら、俳優という仕事からは逃げられない」と、自己満足を頑なに戒める磯村は、日々訪れるゴールのない毎日に気合を入れて挑むのだった。

ネット上では「答えのないお仕事って大変な部分もあるけどかっこいいです!」「吉田羊さんに同感! 磯村さんは見る度にドキドキするような役者さん」「この世にこの人ほど自分に厳しく、真摯な人はいないかもしれない」「全ての作品において全力で役になりきる。磯村勇斗らしい。多忙なはずなのに手を抜かない本気で挑む姿は本当に素敵でした」「磯村勇斗さんめっちゃストイックすぎて、素敵が過ぎる。魂込めて役者人生全うしてるんやな」と言ったコメントが見られた。

次回は3月28日放送。新型コロナ重症患者の最後の砦“ECMO(エクモ)”のスペシャリスト小倉崇以が登場する。

PICK UP