『半沢直樹』ネタも飛び出した市川猿之助の熱血授業に視聴者も共鳴「かなり救われた気がした」

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歌舞伎俳優の四代目市川猿之助が9月27日放送の『林先生の初耳学』(MBS/TBS系、毎週日曜22:00~)に出演し、高学歴ニートに対して熱血授業を展開。インターネット上では「すべての人に見てほしい」「すごくワクワクしてる」などの声が寄せられた。

全国から募集した選りすぐりの知識を、抜き打ちで林修先生に出題。物知りの林先生ですら知らなかったものを“初耳学”に認定する同番組。この日は、東京大学をはじめ超名門大学を卒業しながらも定職についていない“高学歴ニート”たちの訴えに特別講師が本気で向き合う人気企画「熱血課外授業」が行われた。

猿之助は教室を模したセットに登場すると、さっそく「自分が迷ったりとか挫折したことがないから、はっきり言って俺の言うことは真に受けないほうがいい」と語り、生徒たちを圧倒。また、航空業界への就職を目指しているという近畿大学の植木さんに対し、「帝国航空じゃないですか?」と自身も出演していた『半沢直樹』のネタを挟んで場を盛り上げていた。

コロナの影響で航空会社が新卒採用を中止したため、第一志望ではない会社に就職するか、それともバイトをしてでも航空会社を目指すべきか悩んでいるという植木さんに、猿之助はやりたいことをやるべきだと助言。世間体を気にする植木さんに「社会がどうとか、人からどうとかっていうのは、やめたほうがいい」と説き、自身の経験に照らし合わせて「やりたいことをやる時、人の恩義とかこの人のお世話になったとか、そんなもの一切振り捨てて、自分のやりたいことを決断しなきゃいけないことは人生一度や二度、絶対ある」と語りかけた。

猿之助は、さらに伯父である先代の猿之助のもとを飛び出した20代の頃のエピソードも披露。再び、人にどう思われようと、自分の信じることをやるべきだとメッセージを伝えた。

これまで、漫画「ONE PIECE」やブルーマンとのコラボなど、固定概念に囚われない歌舞伎のあり方を模索してきた猿之助は「どこの世界でも、自分がやりたいことをやるようになるには、他人を黙らせる実力をつければ何だってできるんですよ」と主張。歌舞伎界ではどんなに反対されたとしても、お客さんの支持さえ集めれば全てが肯定されるとし、「結果がすべて」だと言い切った。

だた、実力をつけて自由に振る舞えるようになるまでの間は、上下関係を守ったり、勉強をしたりするなどの我慢も必要だと説明。そして、「売れるためのきっかけを求めているが、どうやったらいいのか」と言う早稲田大学卒の生徒からの質問には、「目の前の仕事をコツコツやっていく」ことで、道が開けてくとアドバイスを送った。

これまで、一生懸命やったことを誰かが見てくれていたという猿之助。生徒に対し、「それは本当ね、コツコツとしか言いようがないんだよね。だんだん1人に評価され、2人に評価されってなってきたのよ。だから、俺もよくわからない。なんで俺が『半沢』に出させてもらったのか自分でもわからない」と打ち明けた。

猿之助の本音が次々と飛び出る熱血授業は視聴者にも響いたようで、ネット上では「好きなことに突き進む人、迷いの中にある人、頑張ってるすべての人に見てほしい。偶然見ていただけだけど、言葉の1つ1つにかなり救われた気がしました」「不満ばかり言って、不貞腐れても状況は変えられない。今目の前のことに真摯に向き合い、実力を付けないと、悲しいけど、取り合ってくれないんだよね……耐え忍ぶ期間は大事なんだよなぁ」「久々に、なにもとらわれてない言葉を聞けてすごくワクワクしてる」など、絶賛の声が多く寄せられていた。

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