平山祐介

多部未華子さんが主演を務めるドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系、毎週火曜22:00~)が、現在放送中。多部さん演じる相原メイが勤務する天保山製薬 横浜支店の副支店長・松平慎也役で出演中の平山祐介さんが、回を重ねるごとに「ダンディすぎる」「まさに理想の上司」と話題になっています。

本作は、仕事に一直線のアラサー女子・相原メイが、おじさん家政夫・ナギサさん(大森南朋)を雇うことから巻き起こるハートフルラブコメディ。

面倒見が良く、部下からの信頼も厚い松平ですが、先週放送の第4話で、福岡支店への転勤話が……。8月4日に放送される第5話を前に、今後の見どころや撮影裏話について、平山さんにたっぷりと語っていただきました。

――薬の情報を医師に提供する“MR”という職業にスポットを当てていることも含め、すごく新しいドラマですよね。平山さんが、本作に感じたおもしろさはどこにありますか?

撮影に入る前、実際にMRの方にお会いして、仕事内容や生活についてインタビューできたんです。そこから、よりおもしろいなと思いましたね。それまでMRという職業を全く知らなかったですし、台本を読むだけでは漠然としかわからないので。

彼らと話していて一番驚いたのは、「自分の会社より他社の薬が優れてたら、そちらが採用されてもやむを得ない」という気持ちでやっていること。少し話が逸れますが、昔、『海猿 UMIZARU EVOLUTION』(フジテレビ系、2005年)で演じた海上保安官って、すごくハードなんですよ。一度海に出ちゃうと2~3か月家族に会えないし、環境も決して良いとは言えないと思いますし。そんな中、海上保安官の方に「なんでこの仕事を選んだんですか?」と聞いたら、みなさん「人の役に立ちたかったんです」って、サラッと言うんですね。

今回MRの方にお会いした時にも、同じ事を聞いたんです。そうすると、「自分たちだけでなく、ほとんどの同業者は“身内が病気になった時、こんな薬があれば延命できたんじゃないか”とか“病気が治ったんじゃないか”っていう経験をもとに、薬に関わる仕事がしたいと思ったはずだ」って。どうしてそんなに人のために動けるんだろうと驚いたし、さらにMRという仕事に興味を持ちました。すごく素敵な職業なので、この役を演じることで少しでもMRに携われることが嬉しいですね。

――第4話まで放送されましたが、撮影のご感想は?

僕は、わりと体を張る役柄をいただくことが多いので、共演者も男性が多いんですよ。今回は女優さんも多くいらっしゃるし、服装も華やかじゃないですか。なんか、そういう環境に慣れなくて(笑)。でも、楽しいなぁって思います。女優さんと面と向かって話すお芝居があまり少ないので、第5話で多部さんと2人で居酒屋のカウンターに座って、プライベートな話をするシーンはおもしろかったですね。先日、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出た時にも「多部さんの演技に驚かされた」という話をしましたが、いろんなところで驚きが多いです。

――やはり、ふだんとは感覚や雰囲気が違いますか?

そりゃあ、違いますよ(笑)。それに今回は、コロナのことがありますからね。本来、同じ会社の同じ班を演じるようなメンバーとは、プライベートでも会って親睦を深めたりするんです。僕はそういう場が好きなんですけど、今回そういうことはできないですし、グループ感というか、班の雰囲気を出すのが難しいなと、正直思っていました。しかも班のメンバーとは年齢差があって、その中で僕はリーダー役だったので、どうしようかなって。みんなを集めて話すわけにもいかないし、撮影に入るまでは不安でしたね。

――実際、撮影に入ってみていかがでしたか?

みなさん、さすがだなと。もちろん、「はじめまして」の時にはよそよそしい感じもあったけど(笑)、いざセットに入って会議室に行くと、チームの雰囲気になるんですよ。幸いにも、ハナコの岡部(大)くんが困った時の緩衝材にもなってくれて。ちょろっと、おっちょこちょいなことをやってくれるんです。狙ってか、狙わずかは、わからないですけど(笑)。それで空気が温まるし、そこに軽くツッコんでみたり、ノッてみたり。現場でこういう空気感ができていくのも、おもしろいなと思いましたね。

――視聴者から「理想の上司」との声もあがっている松平ですが、演じる上で大切にしていることを教えてください。

理想の上司と思ってもらえたら良いな、というのは一番に思っていました。MRって、今はお医者さんと個人的な付き合いをすることが、基本的には禁止されているんです。でも昔はそんなことなくて、一緒にゴルフをしたり、接待したり。そういう関係性で仕事を進めていたらしく、「松平はそういう時期も経験しているんだ」と、撮影前に監督とも話していて。MRの古いスタイルを知りつつ、今のスタイルでやらなくてはいけない。その中で、リーダーという立場にいるのが松平なんですよね。

僕は背も大きいし、見た目的に怖がられることもあるので(笑)、セリフ一つひとつを威圧的に発しちゃうと「昔すぎるかな」と思いました。なので、自分の意見は言うけど「君たちはどう思う?」と、部下にも意見を聞くというスタンスを持って、セリフを喋ろうという気持ちでいます。

とはいえ不器用で、それがうまくいかないのが、松平の人間っぽさ。だからこそ「この人に付いていこう」と思ってもらえるんじゃないかなと思いますね。人間味って、いいじゃないですか。僕は完璧すぎるより人間味があるほうが魅力を感じるし、松平のそういう部分もどこかで見せたかった。なので、第4話で支店長から異動の内示を聞いた時に、ちょっとドギマギしてみました。普通に「そうですか」と受けてしまったら、完璧な人っぽく見えちゃうかなと思ったんです。

――メイは“仕事はできるけど、家事が苦手”というギャップを抱えています。正直、平山さんはメイのような女性をどう思いますか?

いや、しょうがないですよね。仕事と家事の両立って、相当大変だと思います。MRに限らず、どんな仕事でも、何か結果を残したいと思えば、「掃除や洗濯をしている時間に、勉強したい」と考えるのは当然でもあるし。女性だからダメっていうことはないですし、やむを得ないと思いますね。特にメイのような年齢くらいって、仕事の責任も乗っかってくる年齢になってきますから。「女の子だから、家事もちゃんとしろ」っていうのは、無理な話ですよね。

――ありがたいお言葉です(笑)。ちなみに、家事は得意ですか?

最近は普通にしているし、苦ではないかな。好きかと言われたら、好きではないですけど(笑)。今は結婚して子供もいますから、家事や育児はやっています。少なくとも僕は、できる範囲でしているつもりです。でもこれって、『コウノドリ』(TBS系、2015、2017年)に出演したおかげなんですよ。出産や育児とはどういうものか、ドラマをやりながら勉強させてもらいました。考え方がガラッと変わったので、これから結婚する方や、子供がほしいと思っている方には、是非見ていただきたいですね。

――最後に、『私の家政夫ナギサさん』について、今後の見どころをお願いします。

第5話では、松平が転勤の話をメイに伝えるシーンに注目してほしいです。第6話以降は、前半とおもしろみが変わっていくところもあるし、若手が活躍する場も増えて、もっと爽やかな感じになるかなと(笑)。その中で、メイの仕事と恋愛がどうなっていくのか。やはり、これ以上の醍醐味はないと思いますよ。

(取材・勝浦阿津希)

<8月4日放送 第5話あらすじ>
ある夜、メイ(多部)が帰宅するとナギサさん(大森)から料理を教わる母・美登里(草刈民代)の姿が。父・茂(光石研)の還暦パーティーで手料理を振舞い、驚かせたいらしい。これを機に、3年前に実家を飛び出したままの妹・ 唯(趣里)と美登里の仲を取り持ちたいメイは、ナギサさんに相談。すっかりナギサさんに心を許しているメイは、自分もナギサさんについて知りたいと思うようになる。

一方、天保山製薬のライバル、アーノルド製薬のMR・田所(瀬戸康史)はメイのことを意識しながらも何かを隠している様子で……。

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