リアルすぎる女子高生CGの生みの親!3DCGアーティスト・TELYUKAの執念の表現力に迫る『情熱大陸』

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5月24日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00~)は、リアルすぎる女子高生CG「Saya」を産み出した3DCGアーティストのTELYUKA(テルユカ)に密着する。

2017年、大手出版社主催の女性オーディション「ミスiD2018」の特別賞を受賞した、謎の女子高生・Saya。その可愛らしいルックスと肌の透明感でたちまち話題となったが、何より人々を驚かせたのは、彼女が実在する人間ではなく、3DCGだったということ。インターネット上では「リアルすぎる女子高生CG」とも呼ばれるSayaを作り出したのが、3DCGアーティストユニットのTELYUKAだ。

CGやロボットが人間の姿に近づけば近づくほど、人はその見た目や存在に強い嫌悪感を抱いてしまうという、“不気味の谷”と呼ばれる現象がある。Sayaはその“谷”を初めて越えたと言われている。そしてそれを制作したのは、ハリウッドなどのような大きな組織ではなく、日本の夫婦ユニットなのだ。

彼らは、実在の人物を3Dスキャンし、読み取った肌の画像を骨格に貼り付けていくという一般的な手法ではなく、ペイントソフトなどを使って1から手描き。当初は技術的に乏しい部分もあったが、時間をかけて、皮膚の質感、ほくろ、筋肉の動き、瞳孔など、細かい部分にまで注意を払ってSayaを作り上げた。

Sayaの「リアルすぎる」と言われる所以は、そのルックスもさることながら、AI技術との融合を果たしたことだ。彼女は、対峙した相手に対し、笑みを浮かべたり、時には恥じらって目を逸らすこともある。その様子は、まさに生身の人間のよう。

しかし、制作に着手してから6年が経つ今も、2人の理想には到達していないという。「Sayaが人と機械の架け橋になってくれたら」と願う2人が、今、実現させようとしているものが、彼女が社会に入っていくために必要な「声」だそうで……。

番組では、その声をSayaに実装するまでを取材し、現実空間の中で活動するSayaの新作ムービーを世界で初めて公開。3DCG技術の最先端、さらに、その執念の表現力に迫る。

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