竹内涼真の追い詰められぶりを鈴木亮平が明かす「靴下で口を拭いていた」『テセウスの船』

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1月19日スタートの竹内涼真が主演を務める日曜劇場『テセウスの船』(TBS系、毎週日曜21:00~※初回は25分拡大)の制作発表会見が14日、都内で行われ、竹内のほか榮倉奈々上野樹里鈴木亮平が登壇した。

東元俊哉による同名漫画が原作。かつて父(鈴木)が連続毒殺事件の犯人として逮捕された過去を持ち、心の傷を胸に生きて来た主人公の田村心(竹内)が、父に会おうと拘置所へ行く目前、立ち寄った事件現場で、謎の霧に包まれてタイムスリップしてしまう。父親が殺人事件を起こす直前の平成元年、事件現場となる雪深い村にやってきた心は、そこで若かりし頃の父と母(榮倉)を中心とした幸せそうな家族の姿を目撃し、31年前の父の犯行を阻止し、事件によって失われた家族の笑顔を取り戻そうと、「過去を変える」というタブーに挑む。

竹内は日曜劇場初主演でこの難役に挑むが、「自分が感じていない部分でプレッシャーがあって、インする前はどうしようという気持ちになっていたんですけど、周りの皆さんに助けられました。昨日1話を見て自信をもって届けられる作品になったと思いました」と感慨深げな表情。殺人者となる父と対峙する息子の複雑な心象を表現することに難しさを感じる場面も多かったというが、「鈴木さんには本当にたくさん助けられました。追い詰められるシーンも多くて、悩んでいると、鈴木さんが一歩引いた立場の目線から、俺ならこうするといった助言を言ってくれたりしたんです。客観的に見る目をそれで作ることができた。本当に頼りにしていました」と鈴木に感謝しきり。

その鈴木は竹内と親子役を演じるにあたり、戸惑いもあったというが、「最近気づいたんですけど同じ位置にほくろがあるんです。顎の下なんですけど。メークさんに言われて気付いたんです。それ以後、なぜか自信をもって親子役を演じられるようになりました」とそのプレッシャーをはねのけた要因をユーモアたっぷりに紹介。

竹内についても「(竹内が)集中している時はなるべく放っておくようにしました。何か困っているなと思った時は自分ならこうするというのを言おうって。僕も大河ドラマで似たような経験をしたばかりなんです。それが生かせればって。あと彼はマジメ。カバンの中に似たような境遇の家族の(ノンフィクション)本が入っていたりして研究熱心。僕と似ているようなところがあるなって思っていました」とその共通点を次々回顧。

また演技中あれこれ悩む竹内について「一度竹内くんが歯を磨いた後、口を拭こうとして間違って靴下で口を拭いていたことがあって、(そんなになるくらい)過酷なんだなって思った」と同情すると、竹内は「僕もやばいなって思いました」と照れていた。

榮倉はその鈴木の妻役で竹内の母役を熱演。感想を問われると「まさか30代にして20代半ばの息子を持つ母親の役をやることになるなんて」と驚きつつも、「撮影の回数を重ねるごとに竹内くんが本当の息子に見えてきて、頑張れって思うようになったんです」とにっこり。ドラマの展開に絡めて「タイムスリップできるならいつの時代がいい?」と聞かれると、「自分の子供がもうすぐ3歳。自分のそのくらいの頃に戻ってその感覚を確かめてみたい。一緒に歩いても何を見ても楽しそうなんです。その感覚を共有したい」と明かした。

上野は竹内を支える妻を演じる。「わたしだけが唯一過去を背負っているキャラクターではない。現代劇で妊娠している設定の役も初めて。毎回犯人がわからなくてのめり込んでいくそんなドラマになっていると思います。妻の立場から心を見守るような温かい気持ちでこのドラマを応援していただければ」と話していた。

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