霜降り明星・粗品、夢叶った!「ナダルに自慢したい」『1万人の第九』朗読ゲストに決定!

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ベートーヴェンの「第九」を1万人が合唱する毎年恒例のコンサート『サントリー1万人の第九』(MBS・TBS系、12月21日、16:00~)に霜降り明星粗品が“詩の朗読”で参加することが決定した。14日、都内で囲み取材が行われ、粗品は本番を前に「朗読の仕事は初めて。一生懸命頑張りたい」と意気込みを語った。

1983年に始まり、師走の風物詩となった本イベントも今年で37回目。今年も総監督・指揮を佐渡裕が務める。“詩の朗読”は交響曲第9番の第四楽章で合唱されるシラーの詩「歓喜に寄せて」を翻訳した「よろこびのうた」を毎回ゲストがコンサート中1万人の前で読み上げるというもので、これまでに仲間由紀恵井川遥栗山千明佐々木蔵之介小栗旬有働由美子がその大役を務めてきた。粗品はお笑い芸人として今回初めてこの大役に挑む。当日は相方のせいやも会場入りし、粗品とトークショーを行う予定もあるという。

粗品は朗読ゲスト決定の感想を求められると「とても光栄です。非常に楽しみ」と嬉しそうな表情を見せた。朗読ゲストに決定したのは粗品自身があるインタビューで出たい番組として本番組の名前を挙げたのがきっかけだったといい、「もともと好きな番組だったんです。いつか出てみたいと話したら、そのインタビューをたまたま佐渡さんが見てくれていたみたいでやってもらおうとなったみたいです。なんでも言ってみるもんだなって」と照れくさそうに語った。

一方で「緊張感といいますか、錚々たる方の務めた大役で、それを今回自分が台無しにしてはいけない。普段使わない脳を使って取り組まなければと思っています」とプレッシャーも感じている様子。「(過去の朗読ゲストをチェックし)誰かが噛んでいたら面白かったんですけど、誰も噛んでいなかった。ハードルが高い仕事だなって。大丈夫か、粗品って……」と述べ、「僕も小栗旬さんくらいかっこよくできたらいいなって思っていたんですけど、小栗さんの回を見てみたら、えぐすぎて、かっこよすぎる朗読で……」とため息。

「5分くらいの時間でやるらしいんですけど、俳優さんたちの時はめちゃくちゃかっこよくて、静寂の中、お客さんがシーンってなりながら聞いているような雰囲気。そこで僕が普通にやっても滑っているみたいになるでしょうね。だから、佐渡さんのお許しが出るなら芸人らしく、自分らしく、明るくやってみたい」と現在構想を膨らませている最中だとか。

「芸人仲間の誰かにこの大役を自慢するとしたら誰ですか」と質問を受けると、少し考えて「ナダルですかね」とコメント。「彼は声に自信があると思うので、やりたいんじゃないですか? でもあいつにはこんな大役は無理です。俺みたいなちゃんとした芸人でないと」と粗品。質問した記者の元へ歩み寄り、「ナダルが出ると客が6千人くらい帰ってしまうかもって書いといてください」と話して笑いを誘っていた。

また、せいやからもコメントが到着。以下に紹介する。

<霜降り明星・せいや コメント>
――舞台に立つことが決まった今の率直な感想をお聞かせください。

歴史のある番組ですし、オーケストラですから、普段出ているお笑いの劇場よりもやっぱり「品」があると思うんですよね。ふり幅は色々あると思うんですけど、自分の中でMAXの「品」を出した笑いにはしたいですね。ガヤガヤするお笑いもあると思うんですけど、それよりも現場の空気を楽しんで、世界観に入っていけるようにしたいですね。

――相方の粗品さんが『サントリー1万人の第九』朗読ゲストに決まったことについては?

粗品は「指揮者が好き」ってずっと言っていたので、なにより夢叶ってよかったな! って思いますね。ホンマやったら「何してんだよ!」みたいなヤジを入れて、「ヤジ入れんな!」ってツッコませたいんですけど、そういうイベントじゃないですもんね(笑)。当日は、粗品は芸人というより「音楽の好きな青年」みたいな感じになるのかなと思います。だから僕も、いい意味で「引きに回る」というか。茶化さないように耐えます(笑)。

――粗品さんは、とあるインタビュー記事で「『1万人の第九』に出たい」と語ったことで今回の出演となりましたが、せいやさんが今出てみたい番組・イベントなどはありますか?

出たいのは沢山あるんですけど、映画とかドラマに出てみたいですね。『釣りバカ日誌』とか『深夜食堂』とか。渋いドラマが好きなんですよね。あとは、『ドラえもん』みたいなアニメ映画の声優、旅番組のナレーションみたいなことにも挑戦したいですね。

――粗品さんはクラシック好きと公言されていますが、せいやさんは音楽についてこだわりはありますか?

古い曲とか、歌謡曲が好きですね。古いもんを見たり聞いたりするとドキドキするんですよね。同じ20代でも、アグネス・チャンさんのファンクラブに入ってる人って少ないと思います。アグネスの曲は全部イントロ5秒で答えられます。初めて携帯で取った曲も、西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」ですし。今はテレビが高齢化してるじゃないですか。だからそのニーズに合わせた歌番組とかをやりたいなって夢がありますね。僕たちみたいな若い人間がやるからこそ、若い人たちも置いて行かないと思うんですよね。今もう一度昭和の歌謡曲とかを好きになることで、「やっぱり良い」って再ブームになると思うんです。20代のうちにMCとかをやってみたいですね。

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