死の現場にも「希望と笑顔がある」命に寄り添う在宅ホスピス医・内藤いづみに密着『情熱大陸』

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10月6日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00~)は、「いのち」に寄り添う在宅ホスピス医の内藤いづみに密着。内藤が模索する“究極の在宅医療”に迫る。

超高齢化社会の日本。厚生労働省の2014年の人口動態統計によると、病院で亡くなる人が70%以上もいる中、政府はプロジェクトチームを設置し、在宅医療を推進し始めた。在宅での「看取り」は、いずれは向き合うことになる。

山梨県・甲府に小さなクリニックを構える内藤は、午前中の外来を終えると白衣を脱ぎ、往診に出かける。待っているのは、最期の時を自宅で過ごしている患者達だ。

内藤は勤務医時代、先端医療優先で、患者の意志にかかわらず、無機質な病院で人生の最期を迎える医療の在り方に疑問を感じていた。その時に出会った末期がんの若い女性患者との出会いから、ホスピス医療に興味を持つようになる。

そんな中、イギリス人の夫の転勤によって移住したホスピス医療の本場イギリスで、自分が目指していた終末期医療を見つける。それは、医療に管理されるのではなく、最期まで自分らしく生き抜けるように、心と体の痛みを取り除きながら、患者だけでなくその家族も支えるものだった。

帰国後、日本でまだホスピス医療の概念がない時から、24時間休むことなく「命に向き合う医療」のために、その人の病状や環境、家族や周囲の人間関係までも配慮した、究極の“その人のための医療”を実践。

患者が自分らしく人生を精一杯生き切る“お手伝い”をしていると言う内藤は、自宅で人生を終える終末期医療の在り方を今も模索し、もっとホスピス医療を知ってもらいたいと全国で公演活動をしている。

「そこには希望があり、笑顔があります」という内藤。死の現場で、なぜ笑顔があるのか? 今回は「内藤先生が大好き」と言う94歳、老衰で人生の幕を閉じようとしている女性とその家族を通して、内藤が実践する「在宅ホスピス」の現場に密着し、彼女の熱い思いに迫っていく。

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