『スカム』杉野遥亮&小林勇貴監督のインタビュー映像が到着!

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杉野遥亮が主演を務めるドラマ『スカム』(MBS、毎週日曜24:50~)の第7話が、8月11日に放送される(TBSでは毎週火曜25:28~/8月13日放送※この日は25:30~)。そして、このほど杉野と小林勇貴監督のインタビュー映像が到着した。

累計被害総額約5000億円。振り込め詐欺に手を染める若者たちの姿をオリジナルストーリーでドラマ化した『スカム』(タイトルの「スカム」は、英訳すると「詐欺」「人間のクズ」)。週刊モーニングで連載中の「ギャングース」の共同原作者を務め、「犯罪現場の貧困」「犯罪する側の論理」をテーマに取材活動を続けるルポライター・鈴木大介が巨大犯罪・振り込め詐欺に従事する若者たちの実態を取材した「老人喰い」が原案。社会的要因により振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちのドラマを克明に描きながら、「世代間格差」という現代日本が抱える社会問題を突きつける社会派詐欺エンターテインメントとなっている。

舞台は、リーマン・ブラザーズの経営破綻により日本でも多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者を大きく上回るなど「世代間格差」という言葉が取りざたされた2008年の東京近郊。振り込め詐欺の巧妙な手口や、民間企業以上の規律で運営される詐欺組織の実態を交えながら、様々な動機で振り込め詐欺に手を染めていく若者たちの“転落”模様を描いていく。

杉野が演じるのは、リーマンショックの影響で新卒切りにあった主人公・草野誠実。誠実は、親友からのバイトの紹介を機に詐欺の世界に足を踏み入れてしまう。詐欺の新人研修で鬼コーチ・毒川(和田正人)の“教育”を受けた誠実は、やがて大金を稼ぎ、その金で学生ローンや父親の治療費を払えるように。その後もさまざまな修羅場をくぐり、誠実はますます詐欺にのめりこんでいく……。

今回、公開された映像で、小林監督は“俳優・杉野遥亮”に対する印象や誠実役を彼に託そうと思った理由などを語っている。「(杉野は)頭はすごく切れるし、感情もすごく出る。そんな子が詐欺をやり堕ちていき、それでも生きようとした姿を『見たい!』と。だって、あんなに真面目な人が詐欺師をやるのって笑っちゃいますよ(笑)。でも笑った後に、この子が詐欺をやるなんて怖いと思ったんです。これはもう、杉野さんにしかできないなと思いました」と評す。

また、杉野は「詐欺を肯定的にとらえているわけではなくて、“そこに行き着いちゃった人”を見せたい。彼らの根本にあるものを創造することができると思うし、しかもそれをコメディ要素も混ぜ込みながら、皆さんに気持ちよく見ていただけるドラマ」と魅力を語っている。

第6話までに、誠実の母親・幸子(西田尚美)が詐欺に協力することになるなど、ますます目が離せない展開となっているが、果たして、誠実はどんな未来を歩んでいくことになるのか……。そして杉野が、今後どんな新しい表情を見せてくれるのかにも注目したい。

クライマックスを前に、ぜひ杉野と小林監督が作品に込めた思いを映像でチェックしてほしい。

<第7話あらすじ>
老人宅を狙った空き巣に出くわし、大ケガを負った幸子(西田)。近隣でも同様の犯罪が連続し、その被害者はM名簿と被っていた。誠実(杉野)は身内の裏切りを疑いつつも、仕事を推し進めていく。ノルマ達成を目前にしたある日、詐欺の集金を狙った強盗が発生し、それをきっかけに神部(大谷亮平)は金主の東条(杉本哲太)と衝突してしまう。解決を図った毒川(和田)の捜査により、来栖(福山翔大)が不良たちを使って強盗を繰り返していたことが判明する。逃亡した来栖を追って、再び小沼(柳俊太郎)が動く。

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