杉野遥亮「座長と言われると照れます」詐欺師役で連ドラ初主演『スカム』

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杉野遥亮が、振り込め詐欺を題材にしたドラマ『スカム』(TBS、7月2日スタート、毎週火曜25:28~/MBS、6月30日スタート、毎週日曜24:50~)で主演を務めることがわかった。

累計被害総額約5000億円! 振り込め詐欺に手を染める若者たちの姿をオリジナルストーリーでドラマ化した『スカム』(タイトルの「スカム」は、英訳すると「詐欺」「人間のクズ」)。週刊モーニングで連載中の「ギャングース」の共同原作者を務め、「犯罪現場の貧困」「犯罪する側の論理」をテーマに取材活動を続けるルポライター・鈴木大介が巨大犯罪・振り込め詐欺に従事する若者たちの実態を取材した「老人喰い」が原案。社会的要因により振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちのドラマを克明に描きながら、「世代間格差」という現代日本が抱える社会問題を突きつける社会派詐欺エンターテインメントとなっている。

舞台は、リーマン・ブラザーズの経営破綻により日本でも多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者を大きく上回るなど「世代間格差」という言葉が取りざたされた2008年の東京近郊。振り込め詐欺の巧妙な手口や、民間企業以上の規律で運営される詐欺組織の実態を交えながら、様々な動機で振り込め詐欺に手を染めていく若者たちの“転落”模様を描いていく。

主演を務めるのは、映画『キセキ -あの日のソビト-』で俳優デビューを果たし、『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ』やドラマ『花にけだもの』シリーズ(dTV、FOD)、『新しい王様 Season1』(TBS系)、『ミストレス~女たちの秘密~』(NHK)など数々の映画やドラマに出演を続ける人気急上昇中の俳優・杉野。本作では、順風満帆な勝ち組人生を歩んできたが、新卒切りにより無職となり、時を同じくして発覚した父親の難病治療のため、振り込め詐欺をはじめる主人公・草野誠実役を演じる。これまで演じてきた役柄とは異なる、裏社会を舞台に等身大の若者から犯罪者へ身を堕としていく役どころ。中でも、詐欺師としての才覚を発揮し、詐欺グループのリーダーへと成長して、裏の世界にどっぷりと堕ちていく演技には注目だ。

主演の杉野からコメントが到着。以下に紹介する。

<杉野遥亮 コメント>
――本作が連続ドラマ初主演作となりましたが、最初にオファーを聞いたときは率直にどう思いましたか?

嬉しさと巡り合わせを感じました。杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました。

――座長として、どのような想いで撮影に臨みましたか?

自分なりの現場の雰囲気の作り方やメリハリ、熱量、ものづくりの楽しさが視聴者の皆様に伝わるよう心がけています。尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、未だに座長と言われると照れます。

――一流企業の会社員から、振り込め詐欺師へ転身を遂げる主人公・草野の役柄に共感できる部分はありますか?

誠実の深い想いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心に繋がりますが、僕自身も納得できない事や悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる人々に突き刺さると確信しています。

――本作を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします

社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解かわからないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じて欲しいです。勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督曰く勝ちの画です。あわせてお楽しみください!

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