日本ポップアート界の巨匠・田名網敬一に密着!82歳の奇才が描く極彩色の世界とは?

公開: 更新:

4月28日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00~※この日は23:15~)では、日本ポップアート界の巨匠・田名網敬一に密着。82歳の奇才が描くサイケでシュールな極彩色の世界を紹介する。

極彩色の蜘蛛や髑髏、異形の少女が浮遊する奇想天外な世界。田名網は1950年代から創作活動を始め、グラフィックやイラスト、アニメーション、更には音楽やファッションまで幅広い活躍を続け“日本ポップアート界の巨匠”“サイケデリックマスター”などの異名をとる。

60年に及ぶ創作活動の中で今が一番充実しているという田名網だが、今年3月にはadidasとコラボしたオリジナル作品を発表、その独特で強烈な画風が世界中から大反響を呼んでいる。

当人は絵を描くこと以外に興味は無く「お坊さんみたいで面白くない人生」と自嘲するが、幼年期の戦争の記憶や戦後のハリウッド映画の影響、古今東西の美術作品や漫画からのインスピレーションなど82年の人生で蓄積してきたあらゆる“記憶の断片”が、田名網の脳内で解体・アレンジされて異様な曼荼羅を形作り、その絵筆からほとばしっている。

番組では今回、スイスでの個展に向けた新作の制作過程に密着。“戦争の記憶”をテーマとしたコラージュ作品は、戦闘機と金魚など一見無関係なモチーフ同士が組み合わされながら日を追うごとに静かな狂気を帯びてゆき、やがて圧倒的なパワーを放ち出す。

「人生をかけなかったら面白いものは作れない」と語る孤高のアーティストの創作の原点と、表現者としての知られざる覚悟に迫る。

PICK UP