LiLiCo「車の中に住んでいた…」辛かったドサ回り時代を振り返り涙

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映画コメンテーターやタレントとして活躍するLiLiCoが、11月3日放送の『人生最高レストラン』(TBS系、毎週土曜23:30~)に出演。人におごることが好きな彼女が、“芸能界最強のおごり飯”を紹介すると共に、現在に至るまでの壮絶な生き様を語った。

徳井義実チュートリアル)と笹川友里TBSアナウンサーがMCを務める同番組は、料理の代わりにゲストの「人生で一番おいしかったものの話」をいただくグルメトークバラエティ。

交友関係が広く、「芸能界の女おごり番長」として、後輩から先輩、そして仕事関係者や外国人まで、ありとあらゆる人に食事をおごってきたLiLiCo。最近では、俳優の稲葉友竹内涼真とよく一緒に食事をしているそうで、LiLiCoは、彼らの母親と同世代ということもあり、「母として(2人を)見ている」と明かした。

さらに、お世話になった番組では、スタッフ全員を食事に招待することもあるそうで、お笑いトリオ・ジャングルポケット太田博久は、そんなLiLiCoのことを「マザーテレサ」と表現。その博愛ぶりは、芸能界に広く知れ渡っていた。

LiLiCoが「多くの人と食を楽しむ」という信念を持つに至ったのは、これまでの道のりが関係しているという。スウェーデン人の父と日本人の母を持つLiLiCoは日本の芸能界に憧れ、18歳の頃に日本で歌手になるため、生まれ育ったスウェーデンから単身来日。

当時は、日本語学校へ行くお金もなく、「日本語は全部テレビから覚えた」のだという。演歌歌手の付き人としてそのキャリアをスタートさせたLiLiCoは、数年の下積み生活を終えて、独立。夢に一歩近づいたものの、仕事はまったく無かったのだとか。

LiLiCoは「仕事もないので、車の中に住んでいましたから、5年間。家もなくて、マネージャーと2人でずっとドサ回りをして」と当時を回想。その目には涙を浮かべていた。地方のスナックを一軒一軒訪ねては、「歌わせてください」とお願いするという日々。何も食べられない日もあったといい、また、スウェーデンに帰るお金もなかったと振り返る。

そんなLiLiCoの転機になったのが、ある雑誌のインタビューだった。そのインタビューで、お気に入りの映画を3本挙げるように求められたLiLiCoは、「何かにつながるかもしれない」と、全く異なるタイプの映画を3本ピックアップ。それを『王様のブランチ』の放送作家が偶然目撃し、映画コメンテーターとして、2001年10月6日から『王様のブランチ』内の映画コーナーを担当するようになる。

LiLiCoは、映画に詳しくなったのもスウェーデン時代に病弱な弟の看病の合間、現実逃避の手段として映画館で映画を見ていたからだと説明。家族の存在があったから、不遇の時代に助けてくれた人がいたから、今の自分がいるんだと強く思うようになったという。

人の恩を強く感じているからこそ、「芸能界の女おごり番長」として、多くの人に食事をおごってきたLiLiCo。そんな彼女が、人をもてなすときに必ず連れていくという六本木の名店を紹介。母国・スウェーデンの家庭料理を味わえる「リラ・ダーラナ」や、国内に約100頭しかいない幻のブランド豚・梅山豚(メイシャントン)が食べられる「酒饗ほたる」、国産霜降り牛肉と野菜を鰹節ベースの出汁でいただく「しゃら鍋」が楽しめる「六本木しゃらら」など、LiLiCoならではの店と料理に、出演者も喉を鳴らしていた。

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