『渡鬼』ファン緊急座談会!SP放送を前に妄想トークが止まらない

公開: 更新:
『渡る世間は鬼ばかり』座談会
『渡る世間は鬼ばかり』座談会

1990年にスタートし、国民的ドラマとして多くの人に愛されてきた『橋田壽賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)。2011年に連続シリーズは終了したものの、ファンからの要望は多く、単発番組として続いてきたが、今年も9月17日(月・祝)20時から3時間スペシャルが放送される。

テレビドガッチでは、番組放送を記念して、20~40代までの『渡鬼』フリークに集合していただき、座談会を開催! 魅力をあますところなく語っていただいた。

■個性あふれる座談会メンバー

――まずは自己紹介と、『渡る世間は鬼ばかり』に登場する好きなキャラクターを教えてください。

なとり:20代PR会社に勤務。母親の影響で『渡鬼』を見るようになりました。同世代で話できる人がいないので、今日はとても楽しみです。好きなキャラクターは、会計士の長谷部力矢(丹羽貞仁)さんです。えなりかずきさん演じる小島眞の上司なのですが、『渡鬼』のなかで、あれほどクリーンな人はいないと思うぐらい、素敵です! あとは姉妹のなかでは五女の長子(藤田朋子)さんが好きです。

卯月:30代会社員、女性です。『渡鬼』は中学生のころから見ていて、自然とはまりました。好きなキャラクターは長子の義母・本間常子(京唄子)ですね。あの「わては~」というパンチの効いた大阪弁が好きなんです!

おもち:40代会社員、女性です。1990年にスタートした第1シリーズから見ています。好きなキャラクターはたくさんいるのですが、三女の文子夫婦(中田喜子三田村邦彦)の問題はいつも気になります。結婚しているのか離婚しているのか分からない関係性は面白いですよね。あとは四女の葉子(野村真美)のキャリアウーマンぶりは、子どものころ見ていて憧れていました。

エスムラルダ:40代のライターで、ドラァグクイーン(女装)もしています。私も第1シリーズから見ていて、好きなキャラクターはたくさんいますね。長女の弥生さん(長山藍子)のお姑・野田ハナさん(杉山とく子)とか、優しくて大好き。あとはレアキャラとして登場した人、例えば第1シリーズで葉子の恋人・竹原洋次役として登場した唐沢寿明さんとか、長子の元旦那・遠山昌之役の香川照之さんとか、そういう人を探すのも大好きです。

■国民的ドラマとなった『渡鬼』の魅力とは!?

――岡倉家と、5人娘(長女・弥生、次女・五月、三女・文子、四女・葉子、五女・長子)にまつわる壮大な家族の物語が脈々と続いていますが、ここまで長く愛される作品の魅力はなんだと思いますか?

エスムラルダ:このドラマ、ほんわかしたホームドラマだと思っている人もいるかもしれないけど、橋田壽賀子先生、かなり冒険されているのよね。文子夫婦は何度も結婚、離婚を繰り返しているし、弥生さんなんて、実の息子の武志くん(岩渕健)は家を出て行ったのに、武志くんと離婚した佐枝ちゃん(馬渕英里何)と暮らしたりしているし……。実は「家族」というものの概念を壊しまくっている、革命的なドラマだと思う。

なとり:いまだったらネットで炎上しそうなテーマもありますよね。でも『渡鬼』だったら許されてしまうというのも、この空間の魅力かなと。普段言えないことを、橋田先生が代弁してくれる爽快感もありますね。

おもち:いまのドラマって5~10分ぐらい見逃してしまうと、内容が分からなくなってしまう作品が多いと思うのですが、『渡鬼』はドラマとして見やすいですよね。視聴者に親切なドラマだと思う。

卯月:橋田先生は、主婦の人が、家事をしながらでも内容がわかるようにという配慮で、説明ゼリフ的なものを意識して入れていると聞きました。そういう部分も視聴者に優しいですよね。私が『渡鬼』に惹かれるのは「鬼ばかり」というタイトルがついていますが、他人に優しいところです。一番好きなのが、野々下(大和田獏)とみのり(熊谷真実)の長女・加津ちゃん(宇野なおみ)が、小島家に引き取られるエピソード。言ってしまえば赤の他人で、五月(泉ピン子)も最初は疎ましく思っていたのに、だんだん愛情が湧いてきて自分の子どもにように接するじゃないですか。あと「幸楽」の従業員・聖子(中島唱子)も、お店の預金通帳を持ち逃げしたり、大金を騙し取られたりして自殺未遂をするなどトラブルメーカーなのに、最後は周囲が受け入れて……。結局は登場人物みんな、人に優しいんです。とてもハートフルな部分がたまらなく好きなんですよね。

エスムラルダ:あと、長いドラマだけに、登場人物の性格がどんどん変わっていくのも面白い。弥生の夫・野田良さん(前田吟)は、最初は嫌な人だったのに、今はすっかりいい人になったし、五月・勇夫婦の長女・愛ちゃん(吉村涼)は、昔はいい子だったのに、今はかなりキツい性格になってる。それから、橋田先生、かなり流行りのネタをぶっこんでくるよね。

おもち:そうなんです。結構、社会問題先取りするんですよね。弥生夫婦の在宅介護なんかも、当時としては早かったと思う。

エスムラルダ:御年93歳の橋田先生が、新しい情報をちゃんと咀嚼して取り入れているのはすごいことだと思う。

おもち:だからこそ、こうして飽きることなく長く続いているんでしょうね。

■いよいよ放送される3時間スペシャルの見どころは!

――今年の3時間スペシャルは、勇(角野卓造)が階段を踏み外し入院してしまうというところからスタート。石井ふく子プロデューサーは、特に“夫婦の関係”をクローズアップするとコメントしていました。どんなところに期待したいですか?

おもち:葉子夫婦のところの双子が気になります。子育てによって透さん(徳重聡)との関係性に暗雲が立ち込めるのかな……と。葉子家族にどんなことが起こるのか注目しています!

エスムラルダ:長子の診療所にやってくる若い優秀な医師の八木晴彦(関口まなと)に注目しています。竹下景子さんの息子さんなんですが、長子一家とどう絡んでくるのか。もしかしたら今後、日向子ちゃん(大谷玲凪)となにかあるんじゃないかしら……なんて想像もしています。

なとり:私は眞(えなりかずき)と貴子さん(清水由紀)夫婦に注目です。20代としては、そのあたりの夫婦関係を橋田先生に描いて欲しいです。

卯月:確かに。前回のスペシャルでも貴子さんは強かった。彼女が小島家のキーパーソンなっていますよね。世の中の奥さんを代弁するような貴子に期待です。あとは、個人的に加津ちゃんに復活してほしい。会社の社長とかになって「幸楽」買収みたいな……。今回はなさそうですが、そんな妄想を繰り広げています。

■自分だけの『渡鬼』ストーリー!

――キャラクターが多いぶん、また連続ドラマでシリーズ化して欲しいというファンの要望も多いと聞きました。それぞれどんな話が見たいですか?

卯月:繰り返しになりますが、加津ちゃんに再登場してほしい!

エスムラルダ:そろそろ近藤春菜さんに登場してほしいわね。勇さんにもう一人妹がいたとか、親戚の、勇さんそっくりな女の子が乗り込んでくるとか……。CMでは共演しているわけだし、満を持していかがですかね。

おもち:代替わりした娘さんや息子さんたち世代の嫁姑問題とか見たいですね。ほとんど結婚していますよね。

卯月:娘5人が集まるシーンはありますが、岡倉の孫だけ大集合なんていいですね。そこで自分たちの親を愚痴ったりするのも面白いかも。

おもち:その子たちだけで、役になり切って座談会したら面白そう。見てみたい!

エスムラルダ:弥生・良夫婦の長女・あかり(山辺有紀)ちゃんって、どこいったのかわからないわよね。

おもち:そうそう。あかりちゃんの旦那でいわきの梨農家の息子・和夫さん役は、倉田てつをさんだったよね。子どものころ『仮面ライダーBLACK』が大好きでよく見ていたので、あるとき『渡鬼』に出てきてびっくりしました。長男・勇気くんを出産したけど、和夫さんとは離婚しちゃったんだよね。

エスムラルダ:それを言うなら、上戸彩ちゃんにももう一回出てほしい。五月の義理の妹の久子(沢田雅美)の長女・加奈役だったっけ。確か不良娘。10年前のスペシャルで出てきたけれど、また登場したら話題騒然よね。レアキャラで登場した人で、いまメジャーになった役者さんを再投入したら、すごく盛り上がると思う。

おもち:久子(五月の小姑)の息子・登役を伊藤淳史くんが演じていたから、彩ちゃんと伊藤くんは姉弟ということになるのか!

卯月:今回、日向子ちゃんの前にエリートのお医者さんが現れるみたいなので、影響を受けて「『おかくら』なんてやめる!」なんて展開にならないといいのですが……。日向子ちゃんにはまっすぐ育ってほしい。眞もそうですが、小さいときから見ているから情がうつっちゃいますよね。

なとり:でもそろそろ日向子ちゃんもなにか問題が起きそうな予感が……。

エスムラルダ:唐沢さん(元彼役)が葉子の前に現れるというのはぜひ見たい!

画像ギャラリー

PICK UP