右手を失ったすず、幸子と志野の友情に「涙腺崩壊」と感動の声続出『この世界の片隅に』第7話

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9月2日に放送された日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS系、毎週日曜21:00~)の第7話では、不発弾の爆発により右手を失ったすず(松本穂香)を支える友人との友情にインターネット上では感動の声が多く寄せられた。

2007年から「漫画アクション」で連載された、こうの史代の同名漫画をドラマ化した本作。太平洋戦争下に広島・呉の北條家に嫁いだ主人公のすずが、懸命に生きる姿が描かれている。第7話では不発弾の爆発に巻き込まれ一命を取り留めたすずが、一緒にいた姪の晴美(稲垣来泉)を死なせてしまったことに苦しむ姿が描かれた。

脳裏に元気な晴美の姿が浮かんでは消える……。「晴美さん! 晴美さん!」とすずは叫びながら目を覚ますとそこは北條家だった。全身は包帯だらけで身体は動かない。布団の傍らには義母のサン(伊藤蘭)と義姉の径子(尾野真千子)がおり、径子は「あんたがついとりながら……なんで? なんで?」と一筋の涙をこぼす。さらに「人殺し。晴美を返して! なんで晴美が死にゃならんの?」と罵倒する。サンは「あんたが助かっただけでもよかったと思ってるんよ」と励ますが、すずは放心状態で言葉も出ない。

そんな径子は、隣保会館で会った刈谷幸子(伊藤沙莉)と堂本志野(土村芳)に「あの子が悪いじゃないって分かってるけど、なんであんただけ生きとるん? なんで逆じゃないん? って思ってしまう。じゃけえ、あんたらがなんとかせえ。すずのこと」とすずの精神的なケアを頼む。帰り道、幸子の母・タキからトマトを分けてもらう径子。脳裏に晴美の姿が浮かび、やり場のない悔しさ、悲しさに襲われた径子は手を仰いで泣き崩れる。

その後、北條家にやってきた幸子と志野はすずを畑へ連れ出す。幸子と志野は言葉を選びながらすずを励ますが、「あの家にいても何もできんけん。居場所がないゆうか。うちの顔見ると晴美さん思い出してしまうだろうし……消えてしまいたい」とすずは弱音をこぼす。さらに「なんでうちも一緒に死んでしまわんかったんじゃろ。なんで晴美さん守れんかったんやろ」と涙をこぼすすずに、幸子はゲンコツをお見舞いする。「何するん? 幸子ちゃん!」と驚く志野。幸子はすずに「悔しかったら殴り返しんさい。右手がないなら左手で殴ったらええ」と告げ、さらに殴り続ける。たまらずすずが左手で殴り返すと「全然痛くないわ」と幸子。すると、思いがけず志野も参戦し、一瞬笑顔を取り戻した3人は、抱き合って泣き叫ぶ。

この痛々しくも温かい友情を描いたシーンに、インターネット上では視聴者からコメントが殺到。「涙腺崩壊……」「すずさんを励ますシーン! ホント感動!」「荒療治だったけど、幸子ちゃん達の優しさがまた泣ける」「幸子の励ましかた強いけど愛情感じたし一緒に泣いた」などの声が寄せられた。さらに、「さすが子役出身だけある」「若いはずなんだけどベテラン感がすごい」と幸子を演じる伊藤の演技を絶賛する声もあった。

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