すずと水原の“最後の夜”に「虹郎くんが色っぽい」と悶絶する視聴者続出『この世界の片隅に』第5話

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8月12日に放送された日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS系、毎週日曜21:00~)の第5話では、すず(松本穂香)とすずの幼なじみである水原哲(村上虹郎)が一緒に過ごした“最後の夜”のシーンに、SNS上では反響が相次いだ。

2007年から「漫画アクション」で連載され、ドラマ化された本作。太平洋戦争下に広島・呉へ嫁いだ主人公のすずが、懸命に生きる姿が描かれている。この第5話では、すずの幼なじみである水原との“別れ”が描かれた。

昭和19年12月のある日、すずが水汲みをしていると、軍艦に乗っているはずの水原が現れる。水原はすずに会いに来たと言う。すずは水原を北條家に連れて行くが、彼は今晩泊めて欲しいと強引に言い出す。義母のサン(伊藤蘭)と義姉の径子(尾野真千子)は突然の客にびっくりするものの、義父の円太郎(田口トモロヲ)が夜勤で不在のため、承諾せざるを得ない。

帰宅した周作(松坂桃李)は水原の顔を見て以前会ったことを思い出す。しかし、周作が知らないすずの過去を水原が話すのを聞きみるみる不機嫌に。水原は周作の気持ちも知らずひたすら笑顔ではしゃぎ続ける。2人に挟まれすずは気が気でない。

やがて夕食も終わり、居間には水原と周作の2人だけに。水原は戦艦での様子や思いを吐露する。それを聞いた周作は水原に納屋で寝てくれと言い渡し、母屋から追い出してしまう。そしてすずにも「もう会えんかもしれん」と2人で昔話をして来いと水を向ける。

納屋で水原は軍艦に乗船中、空から落ちてきた渡り鳥の羽をすずに渡す。すずが羽の先を削り羽ペンにして鳥の絵を描くと、水原はすずを見つめながら抱き寄せ、「すずはすずはぬくいのう。柔いのう。甘いのう」と頬ずりする。「水原さん……」とすずは戸惑うが「うちはいつかこういう日が来るのを待ちよったかんかね。そういう気がする」と思いを伝える。続けて「でもうちは今あの人に腹が立って仕方がない!」と周作への不満もこぼす。

水原は「普通じゃのうすずは。当たり前のことで怒って、当たり前のことで怒りよる。すずが普通でうれしいわ。安心した。ずーっとこの世界で、普通でまともでおってくれ。わしが死んでもな。わしが死んでも一緒くたに英霊として拝まんでくれ。わろうてわしを思い出してくれ。それができんようなら、忘れてくれ」とすずに最後の思いを託す。水原が死を覚悟していることを悟ったすずは、涙をこらえながら笑顔でうなずく。

このシーンにSNS上では「切なすぎる……」「最後に想いを残す幼なじみに会いに来た心中を思うと胸が痛い」「水原さんのすずさんへの想いが溢れていて、かつ死を覚悟した台詞に泣きそうになった」と反響が寄せられたほか、「虹郎くんが色っぽい」「虹郎くんの演技が泣ける」と村上の演技にも称賛の声が寄せられていた。

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