榮倉奈々、2年ぶりにTBS連続ドラマにレギュラー出演

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榮倉奈々が、7月15日からスタートする日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS系、毎週日曜21:00~ 初回は25分拡大)に出演することがわかった。同局の連続ドラマにレギュラー出演するのは、実に2年ぶりとなる。

原作は累計130万部を突破した、こうの史代の同名マンガ(双葉社刊)。太平洋戦争の最中、広島県の江波(えば)から呉(くれ)に嫁いだヒロイン・北條すず(松本穂香)が、嫁ぎ先の北條家で夫・周作(松坂桃李)らとともに暮らすかけがえのない日常が丹念に描かれていく。日本が泥沼の戦争に突き進んでいく中、戦場でない場所では、市井の人々の“普通”の暮らしがそのまま続いていた。物資が不足し、家族や友人たちが戦場に送られていく。そんな不安と戦いながらも、すずは前向きに、そして健気に日々を生きていく……。

これまで、すず役をオーディションで勝ち取った松本、その夫・周作を演じる松坂をはじめ、村上虹郎二階堂ふみ尾野真千子田口トモロヲ仙道敦子伊藤蘭宮本信子ら豪な出演者と、脚本に岡田惠和、音楽に久石譲といったスタッフ陣が発表されてきたが、今回新たに、榮倉と古舘佑太郎の出演が決定。榮倉は今年6月に公開された主演映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』も好評を博している。

戦後70年が過ぎ、現代の日本人にも“遠い昔のこと”になりつつある戦争。しかし、当時の人々が戦時下でも感じていた喜びや悩み、幸せは今の時代にも通じるもの。このドラマを「時代劇」ではなく「現代劇」とするために、2018年の現代で悩み、喜び、生きる人々もドラマオリジナルで描かれていく。

この作品で榮倉が演じるのは、2018年夏に東京から呉市の古民家を訪れる近江佳代。ある理由からここにやってきた佳代は、「北條」と表札のある古民家へ入って行く。彼女は73年前の広島とどんな関係があるのか? また、佳代の恋人で彼女とともに呉を訪れる江口を、音楽活動の傍らNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演するなど、俳優としても注目され始めている古舘が演じる。すでに広島県呉市での撮影をスタートさせ、現地の空気を感じている2人。73年前の広島と視聴者を結び、このドラマと視聴者を繋ぐ重要な橋渡し役となる彼らの役割にも期待がかかる。

今回の出演について、榮倉は「脚本を読ませていただいたとき、いろいろな感情が起こったのですが、中でも浄化されたような気分になったことがとても印象的でした。不便な時代ではあったと思うのですが、その中で生きている人たちがみんな伸び伸びしていて……。環境も時代も違ったとしても、そういう心を忘れたくないなと思いました。呉がとても魅力的で、(撮影で)来れてよかったなと感じました。この環境がとてもしっくりきました」とコメントしいる。また、自身が演じる佳代については、「普遍的な役だと考えています。こういう時代設定のある作品は、遠い昔の話で自分には関係ないような気になってしまうことがあると思います。佳代さんが橋渡しの役割をして現代と“つながっている”ということを視聴者の方と一緒に感じながら作っていけたらいいなと思っています」と語っている。

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