“フラメンコ界の寵児”となった京都の36歳ダンサーに密着『情熱大陸』

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7月8日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)は、本場スペインで“フラメンコ界の寵児”となった京都出身、36歳のダンサー・SIROCOに密着する。

SIROCOとは、フラメンコの本場であるスペインで、毎年開かれる5大コンクールの1つ「Aniya la Gitana de Ronda」において、去年史上初めて日本人男性として優勝を果たした人物。彼の名は、スペイン語で“熱風”を意味する。

本名は、黒田紘登(ひろと)だが、スペイン人が発音出来ないことから語感の似た名前を考え、SIROCOに。そんな彼が踊り終わった瞬間、現地のダンサーですら珍しいスたスタンディングオベーションが沸き起こったという。フラメンコはスペインにおける少数民族ヒターノの歴史や文化に深く根差した舞踏音楽なだけに、日本人ダンサーにはいくら技量が高くても表現力の面で超えられない「壁」があるとされてきた。しかし彼は、20歳で単身スペインに渡り、“現代フラメンコの皇帝”と称されるファルキート氏のもとで修行を続けた後、彼の踊りはその常識を覆し、ずば抜けた即興センスと艶めかしく情熱的な踊りで現地のファンを魅了し、大きな話題を呼んだのだ。

番組では、国際コンクール優勝から1年経った今年の6月15日、同じアンダルシア地方のロンダで行われる優勝凱旋公演に挑戦するSIROCOに密着。本場スペインでは異例の日本人の踊り手による単独公演。目の肥えた地元の観客を前に、今回は“現代フラメンコの貴公子”とされ、ラップ・ファンクも得意とするファン・デ・ファンをゲストに呼び、即興で競演する。

また、かつてSIROCOがスペインで武者修行時代、生活費を切り詰めるために暮らしていたというサクロモンテの丘の「洞穴」も訪れる。グラナダのアルハンブラ宮殿近くにあり、迫害を受けたヒターノが隠れ住んだ洞穴は、フラメンコが生まれたとも言われる場所だ。世界遺産にも登録されているこの地で、若き青年は果たしてどんな生活をしていたのだろうか。

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