伊達政宗の密命とは…江戸時代、海を渡ったサムライの足跡を追う

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6月9日に放送される『世界ふしぎ発見!』(TBS系、毎週土曜21:00~)では、江戸時代に伊達政宗がバチカンへ送った使節団の足跡を追いながら、政宗が目論んだ驚きの野望にスポットを当てる。

使節団の大使を務め、若い頃から政宗の側近だった支倉常長。彼率いる一行が乗った西洋帆船サン・ファン・バウティスタ号には、侍や商人、スペイン人宣教師など180人ほどが乗船していた。使節団は3か月かけて太平洋を渡り、スペイン領メキシコに到着した。

支倉はメキシコを治めていた副王に謁見し貿易することを望んだが、副王はスペイン本国の指示を待つよう回答したという。しかし、常長はヨーロッパへ渡るための船の手配を副王に頼み、最終目的地であるローマを目指した。ローマ教皇との謁見こそが常長最大の使命であり、その目的を有利に進めるために常長はキリスト教徒にもなっていたのだ。

また、ローマのバチカン市国には、この時常長が教皇に渡した政宗の手紙が残っている。1通は日本語でもう1通はラテン語で書かれ、金箔と銀箔を散らした豪華な和紙に文字が綴られていた。文章の末尾には政宗のサインが記されている。

さらに、日本語の手紙には常長が口頭で伝えることがあると書いてあった。一体彼は、教皇に何を伝えたのだろうか? また、江戸幕府が鎖国を進めていた当時、政宗は何を企てていたのだろうか? そんな常長は、やがて日本に帰り、その2年後52歳で没したと伝えられる。しかし、取材を進めると意外な晩年の姿が浮かび上がる。常長がたどった数奇な運命とは?

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