宮崎あおい、髪バッサリで大型免許取得!SPドラマで大泉洋と兄妹役に挑戦

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大泉洋宮崎あおいが、6月25日(月)の20時からTBS系で放送されるドラマ特別企画『あにいもうと』で、兄妹役に挑戦することがわかった。放送に先駆け、脚本を務めた山田洋次石井ふく子プロデューサーを交えた記者会見が開かれ、作品に対する思いが語られた。

本作は東京下町の工務店を舞台に、大工職人の兄とトラックドライバーの妹が、妹の妊娠・流産をきっかけに、激しくぶつかり合いながらも、お互いを思いやる様を描いた人間ドラマ。

原作は室生犀星が1934年に発表した同名小説で、これまで何度も映画やドラマなどで映像化されている。特に渥美清と倍賞千恵子が兄妹役を演じた1972年のドラマは、本作と同じ、山田と石井のタッグによるもの。山田によれば、このドラマは自身の監督作品『男はつらいよ』の原型にもなった作品だそうで、「かつて渥美さんと倍賞さんで作った『あにいもうと』をもう一回、もっと膨らませた形で一つの結末をつけてみたいと、そんなふうな脚本を書けたらと思うようになった」と、今回のドラマ化の経緯を説明。そして、「いい俳優さんが見つからなきゃできないわけですけども、大泉、宮崎という、これ以上ないピッタリの配役を得て実現できました。久々にこのTBSでテレビドラマの仕事ができたことを嬉しく思います」と胸中を明かした。

これを受けて兄の赤座伊之助を演じた大泉は、「子どもの頃から『男はつらいよ』を見てましたし、人生で初めてやったモノマネが寅さんでした。子どもの頃から言ってたんですよね、“おいちゃん、それを言っちゃあおしまいだよ”って。(本作の)脚本を読んでも寅さんがいるようにしか思えなかった」と山田作品への思いを吐露。そして、「脚本には家族の愛が詰まっていて、これでもかってコメディの要素が入っていて、面白いし、こんなに素敵な役をやらせてもらうことができたんだな、と。ここまで頑張ってきたご褒美のような役でした」と続けた。

その一方で、大泉は「もちろんやるんだけども」「断ることはないんですが」と、何度も前置きしつつ、「山田洋次さんの現場は怖いと聞きまして。脚本ということではありますけども、あわよくば、(山田が)現場に来ないといいな、くらいの気持ちはありました」と告白し、集まった取材陣を笑わせた。

また、妹の桃子こと“もんち”を演じた宮崎は、「台本を読ませていただいたときに、このもんちという女性が大好きになりまして、この女性に私がなれるんだというワクワクがとてもありました」と、役との出会いを振り返った。さらに、トラックドライバーという役どころのため、プライベートで教習所に通い、1か月かけて大型免許を取得したことを明かし、取材陣を驚かせた。宮崎は「(トラックの)運転席に座ったこともなかったですし、あの高さを知っているもんちってどんな人なんだろうと知りたくて、教習所に通わせていただきました」と説明。さらに役に合わせて髪の毛を短くしたことも打ち明けた。

最後にドラマの見どころを聞かれた大泉は、「真正面から家族に向き合う話です。おそらく、ゲラゲラ笑いながら、気づいたら涙が出ているというようなドラマではないかと思います」と分析。そして、「ずっと抱きしめて過ごしたいような、愛おしいドラマ。見た方誰しもが見てよかったと思える、会っていない家族に電話したくなるようなドラマです。ぜひ、この機会に見ていただきたいです」とアピールした。

※宮崎あおいの崎は正式には「たつさき」

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