X JAPAN・YOSHIKI、涙…中居正広の前で衝撃の初告白

公開: 更新:

X JAPANのYOSHIKIが、3月30日(金)20時54分より2時間にわたり放送される『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)に出演する。

番組出演にあたって、アメリカ・ロサンゼルスからはるばるやって来たYOSHIKI。今回は、番組インタビューの中で「思い出すことも怖かった」「未だにうなされる」という幼少期の記憶について、テレビで初めて涙ながらに詳細を語る。

1960年代後半、呉服屋の長男として裕福な家に生まれたYOSHIKI。幼い頃から病弱で入退院を繰り返していた彼に愛情を注いでくれていたのが、元プロのタップダンサーでありクラシック、ジャズなど音楽に精通していた父親だった。そんな父が10歳の夏休みに自殺。YOSHIKIは突然の出来事を受け入れることができず、母や親戚に当たり散らした。

以来、「なぜ僕は生きているのに、父は死んだのか」と深く考えるようになり、大好きな父を追いたい気持ちから小学生ながら死に方についての本を読み漁っていたという。病室に閉じこめられていた幼少時代と父を失い封印した辛い感情。それらすべてを吹き飛ばしてくれたのが、ロックとの出会いだった。そして同じようにギターにハマっていた幼なじみの Toshlと小学生バンドを結成。これが伝説的ロックバンド「X」の始まりとなる。高校は千葉県内有数の進学校に進学し、音大への進学が決まっていたが、大学進学を取りやめプロのミュージシャンとしての人生を選択した。

そして1986年、YOSHIKIの誘いでギターのHIDEが加入。Xはその過激なパフォーマンスと激しくも美しい圧倒的な楽曲センスで瞬く間に日本一のロックバンドへ駆け上がり、当時「X現象」という社会現象も生み出した。番組では、当時HIDEが語った「Xをやっていたのは YOSHIKIの魅力によるところが大きかった」という貴重な肉声も紹介する。

そして、日本の音楽シーンをのぼり詰めたYOSHIKIは「X JAPAN」と改名したバンドと共に、世界進出へと向かう。しかし、皮肉にもここから崩壊が始まっていく。1991年大晦日、『NHK紅白歌合戦』出演後に YOSHIKIはベース・TAIJIへ解雇宣告。元日となる翌日早朝、メンバー全員で集まりそのことを話し合った。そして、世界レベルを求められながらも思うように越えられない言葉の壁に苦しむToshl。YOSHIKIとの間にも距離が生まれていく中、Toshlが出会ったのが洗脳団体だった。YOSHIKIとHIDEの懸命の説得も及ばず、1997年大晦日、Toshlの脱退によりバンドは解散。その時、YOSHIKIはHIDEと「新しいボーカルを見つけたら再結成をして、全米デビューを果たそう」と世界進出の約束を交わしていた。

しかし解散から5か月後、HIDEが亡くなったというニュースがYOSHIKIを襲う。「自殺じゃないと今でも思っている。そういうタイプの人ではない」と語る YOSHIKI。献花に訪れたファン2万人、その列は2キロにも及んだ。

そんなYOSHIKIに転機が訪れたのは1999年。天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典での奉祝曲「Anniversary」の作曲と演奏だった。どん底の中で依頼をされたYOSHIKIは、母に相談したという。母から「光栄な事なのでやってみたらどうですか」と背中を押され、天皇皇后両陛下が見守る中、演奏を行った。

そして解散から10年後。Toshlからまさかの連絡があり、10年ぶりに再会する。この時、YOSHIKIがToshlに聞かせたのは、HIDEが亡くなった時に作り、ずっと封印してきた「Without You」だった。「もう一生会わないと思ってたから」「HIDE が僕らを会わせてくれたんじゃないかって」と話す YOSHIKI。こうして2007年、X JAPANは再結成したのだった。

その後、YOSHIKIは2012年にアメリカ・ゴールデングローブ賞の公式テーマ曲を作曲。2014年、アメリカのロックの殿堂「マディソン・スクエア・ガーデン」で X JAPANとして公演。2017年には英国ロックの殿堂「ウェンブリー・アリーナ」で同じくX JAPANとして公演した。さらに同年、クラシックの殿堂であるアメリカの「カーネギーホール」で単独コンサートも行い、世界3大音楽の殿堂を制覇した。

スタジオでは、自らの人生を振り返るYOSHIKIが、スペシャルライブを披露。バンドの再結成を願う気持ち、リーダーとして語った全てのこと。この日話した全てを音に乗せ、涙ながらに奏でる「ENDLESS RAIN」にはスタジオも涙。そしてそんな YOSHIKIの魂溢れるパフォーマンスに心を揺さぶられ、MCの中居正広が思わず口ずさむ場面も。日本だけでなく海外で挑戦を続けていくYOSHIKIが、テレビで初めて語る自身の物語とは?

PICK UP