東日本大震災でも本領発揮!日本有数の救急専門外来を立ち上げた凄腕院長の信念

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日本最大規模のER(救急専門外来)を立ち上げた名物院長・今明秀(こん・あきひで)が、2月11日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット)に出演する。

青森県八戸市に、救命医ならば誰でもその存在を知っている救命救急センター「八戸ER」がある。医療過疎の地で、ドクターヘリ、ドクターカーを、同時に一つの現場に急行させる八戸独自の“サンダーバード作戦”を展開し、絶体絶命とされた多くの重症患者を救い続けたきたのが、組織を率いる今院長だ。

青森県の僻地にある診療所勤務で、山間部の峠が越えられずに患者の命を救えなかった経験を持つ今院長。その彼が、2004年、この地に「一流の医療センターを作りたい」と、たった一人でドクターヘリ体制の確立を目指し活動を始めた。

しかし、いくら思いが強くても、医師としての技術が優れていても、金も人もかかるシステムを作るのはそう簡単な話ではない。地元との地道な交渉を続けながら、ヘリコプター緊急医療ネットワークに協力し、ついに2007年ドクターヘリ法案が成立。国からの財源を獲得し、2009年八戸にドクターヘリ体制を確立させた豪腕の持ち主だ。

その後、ドクターカーも導入し、24時間体制の医療拠点として東日本大震災でもその本領を発揮。さらに「患者を助けるためならどんな手も打つ」を信条とする今院長は、2016年、日本で初めてとなる移動手術車を地元の大学と開発し、現場に投入した。野戦病院形式で現場で手術を行うことのできる車両を備え、八戸ERは、文字通り押しも押されもせぬ日本有数の救命救急センターとなった。

番組では、院長として若手医師たちの育成に力を注ぎつつも、59歳になった今でもドクターヘリやドクターカーに乗り込んで現場に駆けつける今院長に密着。年末年始も交通事故や転落事故、インフルエンザ、餅の詰まり……。「どんな患者も受け入れる」という、ERならではの戦場のような医療現場を取材し、日本の救命救急分野の先駆者とされる男とその仲間たちの怒涛の日々を伝える。

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