ヒロミ「頭を下げてまで出たくなかった」芸能界を離れる時の心境を明かす

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。7月15日は、タレントのヒロミが出演。デビュー秘話や、芸能界を離れていた時期の家族との交流などを語った。

10年のブランク期間を経て芸能界に復帰したヒロミは、現在4本のテレビ番組にレギュラー出演。50歳を過ぎ、ますます輝きを増している。

人気お笑いトリオ・B21スペシャルとしてデビューしたヒロミの師匠は、漫才師「星セント・ルイス」の星セント。当時働いていた新宿のホストクラブのお客さんから「面白いね。お笑いでもやったら」と勧められ、紹介されたことがきっかけだったとか。セントから「1人じゃ難しいからメンバーを探してきなさい」と言われて声を掛けたのが、同僚だったデビット伊東とミスターちん。二人を誘った理由は「(ホストクラブでは)自分がナンバー1で、ナンバー2と3がデビとちんさんだったから」と、店の上位3人でトリオを結成したという。しかし、ボケとツッコミなど、笑いのことをよく分かっていなかったため、師匠からネタを書くように言われても戸惑うばかり。結局、「書き方が分からないんだけど、セントさんのノートを見たらそこにネタが書いてあって。これなんだと思って、それを使って書いた」と盗作(?)した過去を暴露。そのネタを師匠の前で披露すると「オレのネタじゃないか?」と、気付かれてしまったらしい。しかし、怒られたりすることはなかったようで、阿川も「そうやって怒られないところ上手だもんね。怖そうな人の懐に入るのが」と感心していた。 

B21スペシャルは、デビューしてすぐ人気者に。ヒロミは「すぐ仕事にありつけて、どんどん行っちゃった」と順風満帆な芸能活動だったが「調子に乗っていました。態度も悪い。そういう芸風だからね」と、若かった頃の自分の言動を反省。その後、次第にテレビから遠ざかり、タレント活動の機会もなくなっていったという。阿川から、しばらく続いたブランク期間について聞かれたヒロミは「呼ばれなくなったら出られないじゃないですか。で、営業みたいなことも頭を下げてまで出たいと思っていなかったし、出るものでもないと思っていた。いなくなってもいい、いなくなりたい……という願望も出てきた」と、当時の心境を語った。

芸能界から離れていた10年間は、ひたすら遊びまくっていたと話すヒロミ。「ママ(松本伊代)には“パパ、今日何して遊ぶの?”、“雨降ったら、川行っちゃダメ!”って言われるし、子どもに“今日、山行くけど行くか?”って聞いたら“学校だし”って返事が帰ってくる(笑)」と、家庭内ではほのぼのと過ごしていた。子どもが「お前の親父、干されてるんだって」とからかわれるのではないかと危惧はあったが、実際はそういうことはなく、卑屈にならず楽しく過ごせていたという。「誰も何も言わなかったけど、10年間“何なんだろう、この人”って思っていたんじゃないかな」と振り返った。

そんな時に、妻の松本伊代から「パパね“感謝、謙虚、作り笑顔”よ。パパは顔が怖いから、いつもニコニコしていなさい。怒っちゃダメよ。もう昔みたいじゃないんだから」と、貴重なアドバイスをもらったという。ヒロミは「たまに良いこと言うんですよ(笑)」と照れながらも妻の言葉に感謝していた。

記憶の中で今でもきらめく1曲は、松田聖子「渚のバルコニー」。「僕らの時代のアイドル、みんな聖子ちゃんが好きだった」と言うヒロミ。高校時代に松田聖子のコンサートで警備員のアルバイトをしていたことを明かし「本当は背中を向けていないといけないんだけど、ずっと聖子ちゃんを見ていた」」と、思い出話を披露した。

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