小松政夫、植木等との秘話明かす「私を父親だと思えばいい」

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。3月25日は、コメディアンの小松政夫が、芸能界入りのきっかけや、盟友・伊東四朗との共演秘話を語った。

今年、芸能生活50周年を迎えた小松。高校卒業後に役者を目指して上京するも、アルバイトを転々とした後にコピー機会社にセールスマンとして就職。持ち前の明るさと話術で好成績を上げた彼は、その腕をかわれ営業マンとして自動車販売会社に転職した。

役者への道が遠くなっていく中、雑誌の募集広告が大きな転機に。それはクレイジーキャッツのメンバーとして活躍していた植木等の付き人募集記事だった。「(週刊誌の中の)小さな囲みで“植木等の付き人兼運転手募集。やる気があるなら面倒見るよ~~~~~ん”って震えていたんですよ(笑)」と、インパクトのある広告に驚いたとか。「植木等が好きで好きでたまらなかった」と話す小松だが、その求人広告には600人が応募。高い倍率の中から見事選ばれた小松は「今で言うと、何か持ってるな(笑)」と、笑いながら当時のことを振り返った。

植木等と初めて対面した場所は病院。その頃、植木は検査入院していた。映画やテレビのテンションとは違う静かな語り口の植木に緊張していた小松は「君は父親を早くに亡くしたようだ。私のことを父親だと思えばいい」と言われ、「あっ、私は一生この人についていこう、と思ったくらい感動しましたね」と告白。そして、植木から「何て、呼ぶ?」と聞かれた時には「迷わず“オヤジさん”って呼んでいいですか」と、素直な気持ちを伝えたという。

数々のバラエティ番組で共演してきた盟友・伊東四朗との息の合ったコンビネーションは、まさに名人芸。あのおかしみのある独特の間は入念なリハーサルを繰り返す中で生まれた。二人が真剣に取り組む姿を見ていたスタッフたちの中に「笑っては失礼だ」という思いが強く出てきてしまったこともあったそうで、「やっている私たちは笑ってほしいから、本番前に伊東さんとトイレに行ってリハとは違うリアクションをしよう」などと、作戦を練っていたことを明かした。

“記憶の中で今もきらめく1曲”は、石原裕次郎の「明日は明日の風が吹く」。自動車販売会社で営業マンをしていた頃を思い出すというこの曲にまつわるエピソードを披露した。

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