出水麻衣アナ「初めて現場で泣きました」キリマンジャロ初登頂に感激

公開:

TBSの出水麻衣アナウンサーが、11月19日放送の『世界ふしぎ発見!』(TBS系列、毎週土曜21:00~)にて、アフリカ最高峰の活火山・キリマンジャロに登頂。この度取材会が行われ、出水がその興奮を語った。

キリマンジャロは、独立峰としては世界最高の標高5,895メートルを誇る活火山。その麓には灼熱の太陽が照りつける広大なサバンナが広がり、世界でも稀な大型動物の群生地帯を形成している。サバンナで動植物が豊かに繁栄できるのは、実はキリマンジャロが豊かな水を大地に供給しているから。ところが、命の源ともいえるこの水資源に、今緊急事態が起こっている。地球温暖化が進んだことにより、山頂の氷河が近年後退しているというのだ。番組では、2004年にもキリマンジャロを特集し、当時の氷河を映像で記録したが、この時は山頂には到達していなかった。今回は、前回の状況と比較し、出水がミステリーハンターとして山頂よりリポートする。

入社3、4年目に、『サンデージャポン』のロケで高尾山に登ったこと以外、登山経験はなかったという出水は、話を聞いた時「ただただ呆然とした」という。現地の環境に慣れるため事前トレーニングを行い、9月中旬に日本を出発。そして6泊7日の行程で、サバンナの動物や現地の人々の暮らしを取材しながら、キリマンジャロ登山の出発ゲートを目指した。今回は、出発からキリマンジャロの南側からおよそ50キロメートルを登るマチャメルートを辿って登頂したという。

「楽観的なので“まあいけるでしょ”と思っていたけど、そんなに簡単なものではなかった」という出水。しかし「登り始めは順調でしたが、3,000メートル地点から次第に苦しくなり、最終日の23時に4,600メートルのキャンプ地を出発し、低酸素の中翌朝6時まで登り続けた時はかなりきつかったです」と吐露。そして「5,000メートル過ぎると1歩踏み出すのが大変で、自分の脚ってこんなに重かったのかと思いました。遠のく意識の中、そういうことばかり考えていましたね。マイナス10度で寒いし、聞こえるのはみんなの足音だけだし……」と険しい表情を見せた。

そうして山頂に着いた時のことを振り返り「言葉にならないほど感動しました。アナウンサーの仕事に就いて、現場で涙が出たのは初めて」としみじみ。自身のアナウンサー人生で、一番長く携わっているという番組が『世界ふしぎ発見!』だそうで、「山頂で番組ロゴの入った旗を掲げることができ、少しですが(番組に)恩返しができたと思います」と力強く語った。さらに、「仕事で緊張しやすかったのですが、帰ってからは度胸が付いたのかしなくなりました。肝が据わったのかな」と清々しい表情を浮かべた。また登山に興味がわいたようで、「今後は富士山に登ってみたい。まだ登ったことがないので、ご来光を見たいです」とやる気を見せていた。

PICK UP