3年ぶり『彼岸島』復活!白石隼也&鈴木亮平「地獄っぷりが一層濃密に」

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白石隼也鈴木亮平がW主演を務める新ドラマ『彼岸島 Love is Over』(MBS/TBS系ネット)が、TBSにて9月20日(火)25時28分より、MBSにて9月18日(日)24時50分よりスタート。また、映画『彼岸島 デラックス』が、10月15日(土)に公開される。

同二作は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、松本光司による累計700万部発行の同名ベストセラー漫画の実写化作品。2013年に放送された連続ドラマ第1弾を、6億円もの制作費をかけ、文字通り“デラックス”にスケールアップさせた。主人公は、ウィルスに感染し、吸血鬼と化した人間たちが棲む孤島・彼岸島で行方不明になった兄・篤を捜しに来た青年・明。しかし、篤は既に吸血鬼(=鬼)となり、マスター・ヴァンパイア・雅の手下となっていた……。全4話からなる『彼岸島 Love is Over』では、島を救う唯一の手がかりとなるワクチンを求め、吸血鬼たちと死闘を繰り広げる明と仲間たち、島にわずかに生き残っている人間たちのサバイバルが描かれる。また、映画『彼岸島 デラックス』では、ドラマの世界観に、テレビでは放送できない過激で危険な表現を盛り込み、刺激的にリミックスしている。

今回は、明を演じる白石さん、篤を演じる鈴木さんにインタビュー。山形県にて行われた撮影の様子や、アクションの多い撮影の中で互いに影響を受けたこと、作品の見どころなどを語って頂いた。

――3年ぶりに『彼岸島』が復活となりますが、初めて聞いた時のお気持ちは?

白石:第1弾の撮影現場では、キャスト同士の仲が良かったこともあり、今回の話を聞いた時は楽しみな気持ちでいっぱいでした。脚本も、原作寄りになっているだけではなく、アクション満載だし、邪鬼もたくさん登場するし、「これは大作になるな」と思いました。

鈴木:撮影したのは、第1弾の約1年後だったので、久しぶりという感じではなかったです。役の続きを演じられるというのは、どの作品であっても嬉しいものなので、昔の友人に会えたような気がして嬉しかったです。

――第1弾と今作の違いは?

鈴木:脚本が“デラックス”になっています(笑)。原作でもそうなんですが、第1弾は普通の生活がだんだんホラーになっていくお話でした。でも今回は、彼岸島に行ってからの話です。ホラー要素はもちろんですが、彼岸島の地獄っぷりが一層濃密になっていて、行き切ってしまった感じです。過剰な演出にまで足を踏み入れ、ともすればちょっぴりクスッと笑えるような世界観になり、より原作に近付いたと思いました。

白石:監督やアクション指導といった作り手が替わったので、おのずと作風の変化もあります。原作でも、最初はシリアスに進んでいるにも関わらず、いきなりギャグっぽい感じになるんですよね。今回のドラマ版も、いきなり超人的な強さを手に入れるなどの描写があるので、とうとう原作同様ギャグっぽい段階に入ってきたのかなと思いました(笑)。でも、彼岸島の大事なところってそこじゃないんです。素晴らしいシナリオというよりは、いかに変態的で気持ち悪い邪鬼が出てくるかとか、勝ち目がない状況でただの人間である明が勝ってしまうとか、そういう痛快さが魅力だと思っています。

鈴木:原作中盤の世界観を第二部とするならば、ドラマは第二部の始まりを描いています。「あれ、普通のホラーだと思っていたらちょっとおかしいぞ」という雰囲気の入り口を感じていただけると思います。

――今回は、桜井美南さん、森岡龍さんといった新キャストも出演されていますね。

白石:2人ともとても明るく人なつっこい方で、すぐ現場に馴染んでいました。桜井さんは若いのに、とてもしっかりしていました。途中参加という感じは全くなかったです。

鈴木:森岡くんもよく溶け込んでいたよね。成人チームは、よくみんなで飲みに行っていたので、それもあって仲良くなれました。

――ドラマ第1弾に続き、今回も栗原類さんが出演されています。現場ではどのような様子でしたか?

鈴木:僕、実は現場では会っていないんです。ポスターの類くんを見て、「ああ、こんなに怖くなったんだ」と驚きました。第1弾の時は、ここまで派手ではなく普通のメイクでしたから。やっぱり“デラックス”になっていました(笑)。

白石:類くんは、動きが面白かったです。撮影中は長い付け爪をしていたんですが、アクション中に爪がしょっちゅう取れてしまい、毎回付け直していました。なので、「付け爪は大変だね」と言いました。休憩時間に付け爪を使って、蟻を捕っていた姿が印象的でした。

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