収入は勤務医時代の5分の1…カンボジアで無償の医療活動に励むフリーランス医師

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2月21日(日)23時放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット)では、フリーランスの口腔外科医・岩田雅裕(55歳)に密着する。

今回の舞台は、カンボジア・シェムリアップ。開発が進み、町が目まぐるしく変化する一方で、国民の生活は苦しく、平均月収は1万円に満たない。岩田は、世界有数の貧しい国として知られるこの国で、無償で治療や手術などの医療活動を続けている。

きっかけは2000年。日本の総合病院で口腔外科部長として勤務していた岩田は、知人と共にカンボジアの小児病院を訪問した。そこで見たのは、ベッド数が極端に不足し検査機器も不十分、さらに屋外で診察が行われることもあるという過酷な現実だった。

この現状を「放っておけない」と強く感じた岩田は、日本で勤務医を続ける傍ら、年に数回カンボジアを訪れ、無償で手術をする生活をスタート。やがてラオスやミャンマーといった周辺国からも声がかかるようになる。

やがて、勤務医との掛け持ちに限界を感じた岩田は、2013年にフリーランスへと転身。一時、収入は勤務医時代の5分の1に減少、貯金や退職金も全て食い潰してしまったが、現在は日本国内の8つの病院で手術や診察を行いながら活動資金を稼いでいる。

番組では、日本と東南アジアを行き来する岩田がおくる疾風怒濤の日々に密着。50歳を過ぎてから、安定を捨ててフリーランスという道を選んだ岩田をかき立てるものは一体何なのか。

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