『マツコの知らない世界』増田明美がマラソン裏話を暴露「9割くらい恋愛していない」

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日常に潜む様々な“知らない世界”に精通したゲストが登場し、マツコ・デラックスにその魅力をプレゼンする番組『マツコの知らない世界』(TBS系列、毎週火曜21:00)。18日の放送では、日本人初の五輪女子マラソン出場者で、現在はマラソン解説者の増田明美(51歳)が登場し、「マラソンの世界」を紹介した。

選手の趣味や好きな食べ物などの細かい情報まで調べ上げ、解説に盛り込む増田のスタイルをいち早く評価し、某番組で絶賛したことがあるマツコ。増田は「褒めていただいてから調子に乗ってます(笑)」と笑顔。増田の「小ネタ収集3原則」は、自腹で単独取材、監督やコーチと一緒に食事、母親の電話番号をゲットの3つ。増田が挙げた、これまでで一番のスクープは、男女同時スタートの北海道マラソンで、それぞれの上位を争っていた選手同士が結婚する予定だという情報を生中継の解説に入れ込んだこと。

また、知られざるマラソン選手の裏側も紹介。アテネ五輪金メダルの野口みずき選手は、無名時代の合宿中に、疲労で食欲がない男子選手を尻目に、バーベキューで1枚18gの肉を2時間かけて120枚、実に2.7kg(推定)を平らげたという。さらに、シドニー五輪金メダルの高橋尚子選手(現在は解説者)は現役時代、朝から生レバーを食べ、フライドチキンの骨を割って中の髄液を飲み、マグロの頭を買って食べていたという仰天エピソードを披露した。

そして、マラソン選手の悩みは、3日走らないと禁断症状発生が出てしまうことだと語った増田。「走る生活に慣れているので、3日間走れないと、かゆくなってきちゃう。高橋尚子さんもそう言ってました」と明かし、マツコは「行き着くとこまで行く人は病になるということね」と驚きの表情。「ゴールの瞬間は恋愛するより興奮する」そうで、「天にも昇りたくなるような。この瞬間のために、あんな苦しい練習に耐えてきたんだ。もう死んでもいいと。恋愛がちゃっちく見えちゃう。実業団選手の9割くらいが恋愛していない」と暴露し、これにはマツコも「女優気質(と同じ)ね。すごい女優さんになると結婚しない。エクスタシーも入ってるのよ。恋愛では感じることのできない興奮。恋愛より面白いものってあるのよ」と、納得した様子。

他にも、実業団選手の練習量の実態、給水所にまつわる秘話などを紹介した増田。最後には、マツコがマラソン大会に参加し1位でスタジアムに入ってきたというシチュエーションで、TBSアナウンサーの実況付きで解説を実演。「ゴール寸前は結構、謳うんですよ」と語る通り、「マツコさんですが、これまで孤独とも戦ってきました。観葉植物も数年前に枯らしてしまい、今の癒やしは収録後2~3時間、アイドルグループ℃-uteに関する楽屋トークを……」と小ネタを挟んだ実況を繰り広げ、マツコを爆笑させていた。

番組冒頭では、増田の壮絶な人生を振り返った。増田は陸上を始めて5年、高校3年生で参加した1981年のアジア陸上競技大会の3000mで、いきなり大会新・日本新記録で優勝。さらに10000mでは、当時の世界記録保持者とのデッドヒートの末、日本新記録で優勝。この年、7つの日本記録を樹立し、華々しく陸上界に現れた。

しかし、女子マラソンが初めて正式競技となった1984年のロサンゼルス五輪に日本代表として出場し、増田の運命は一変。日本中が期待したが、途中結果という結果に終わった。マツコが「実力では増田さんが圧倒的だった。あの頃はプレッシャーも凄かったんですかね」と聞くと、増田は「30年前は、(代表選手は)もっと国を背負ってましたね。成田空港で通りすがりの人に“非国民”と言われたりして」と告白。その後、24歳で出場した大阪国際マラソンが増田の人生を変えた。「27km地点で、沿道から“増田、お前の時代は終わったんや”と言われて、ショックで止まっちゃったんです。逃げたくて、地下鉄の駅を探して歩きました。その時、市民ランナーの方が6人横を通ったんですけど、誰一人素通りしなかったんです。右肩をポンと叩いてくださったり、足踏みしながら一緒に走ろうとしてくださったり。結局、30位でゴールしました。そこで私は、五輪前とは違う自分で生きられるようになったんです」としみじみ語った増田。マツコは「もったいない。この話、こんな番組でしちゃだめ。私は、何も言いません。安っぽくなるので」と、感動した様子だった。

この日の放送回の後半は、日本全国のお守りを数百個所有する中津川昌弘さんが「お守りの世界」を紹介した。

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