日航ジャンボ機墜落事故 生存者・川上慶子さんの兄が語る“事故からの30年”

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520人もの犠牲者を出し、単独機の事故としては“世界最悪の参事”となった「日航ジャンボ機墜落事故」から、8月12日(水)でちょうど30年。この日、19時より放送される『8.12 日航ジャンボ機墜落事故 30年の真相』(TBS系列 ※一部地域を除く)では、生存者4人のうちのひとり・川上慶子さん(当時12歳)の兄・千春さんが、事故後からこれまでの30年を語る。

あの日、御巣鷹の尾根に衝突した123便には、千春さんは乗っておらず、川上家は、慶子さんのほか、父・英治さん、母・和子さん、末妹・咲子さんが乗り合わせていた。この中で助かったのは慶子さんのみ。慶子さんの体にロープを巻き付け、陸上自衛隊が抱き抱えながらヘリに吊り上げるという救出劇は、メディアでも大々的に報道された。

千春さんは“生存者の兄”として、また“家族を失った遺族”としてこの30年を過ごしてきた。大切に保管している父の遺品であるカメラには、今も「御巣鷹の尾根」の土がついたままだ。「他の事故や災害で家族を亡くされた方が、今後生きていく上での手がかりになるようなものが提供できたら」という理由から、今回取材に応じ、これまでの経験を明かした千春さん。番組では、その証言などをもとに、事故前の川上さん一家の様子、慶子さん救出直後の詳細、そして事故後2人だけとなった兄妹の葛藤に迫る。

また、事故後の30年を描く再現ドラマには、慶子さん役に美山加恋、千春さん役に大内田悠平が出演。そのほか、国分佐智子、安達祐実といった実力派俳優が名を連ねる。

このほか番組では、当時の運輸省・航空事故調査委員会が救出直後の生存者4名を聴取した際の「未公開証言記録」を入手。これまで独自に取材した生存者や親族の証言などもあわせ、ドキュメンタリーと再現ドラマを織り交ぜた「ドキュメンタリードラマ」として伝える。

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