7月19日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)で、16日に「第153回芥川龍之介賞」を受賞したお笑い芸人、ピースの又吉直樹(35歳)に密着取材。結果を知らせる連絡を待つ、又吉の表情を捉えていた。

師弟関係を結んだ2人の若手芸人の輝きと挫折を描いた、又吉による処女作「火花」。2015年1月に文芸雑誌「文學界」で発表されて大きな話題となり、同誌は1933年の創刊以来、初めて増刷(通常1万部が、4万部)された。また、芥川賞の受賞後に40万部増刷となった単行本は、新人の純文学作家の作品としては異例の発行部数104万部に達したとも。

芥川賞発表当日、都内にあるバーで待機していた又吉は、やはり、どこか落ち着かない様子。「客観的にこの状況を見ようと思うけど、なかなか客観的に見られないんですよ。お笑いの場合はどこが一番ウケてたとか、その感じで、何となく分かるじゃないですか。本は分からないですもんね」と語り、「早く楽になりたいな」と本音を覗かせた。そんな中、受賞決定でも落選でも連絡が来ることになっていた、又吉の携帯電話が鳴る。「もしもし。はい、はい。はい。あ、ほんとですか。ありがとうございます」と表情を変えずに応じた又吉だが、電話を切ると「受賞しました」と、少しホッとした笑顔で報告。その後、飛び出した第一声は「意外すぎやな。びっくりした」だった。

受賞後のパーティで、又吉は番組のカメラに向かって、「もちろんライブは続けます。目標は面白いライブをやること。趣味でも使命でもなく、やりたいことをやるだけです」と、芸人を続けることを強調。彼にとって、お笑いと小説は、それほど違うものではないそうで、今回の取材の中でも「全然ちゃうって言われるかもしれないけど、小説を書くのは、芸人の職業にめちゃくちゃ近いと思う。小説は結局、頭の中のことを書くので、ネタを作るのと一緒。もともと、変なこととかを考えるのが好き。コントと漫才ってラグビーとサッカーくらい違うけど、(コントと比べて)小説はアメフトくらいじゃないですかね」と語っていた。

番組では他にも、「つい考えすぎてしまう」又吉が、先輩芸人・チャーリー浜の恒例ネタ「君たちがいて僕がいる」について「悟りの言葉みたい。ハッとする。すべての動物、人間、巻き込んだ言葉。世界の真理。粒子学に繋がっている、みたいな。自分がどこにいるか分からなくなるみたいな。そんなん(自分も)言ってみたいですけどね」と分析するといった、一介の芸人と言うには独特すぎる感性にフォーカス。また、又吉が大女優・樹木希林と対談している様子や、執筆のために借りているという、芸人としての下積み時代とほぼ同じ広さの1K風呂なし・家賃4万円の部屋の内部を映し出すなど、“芸人・作家”である又吉の人物像に迫った。

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