沢村一樹の「女性に“おばさん”という言葉は使わない」発言に観客が拍手

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7月17日(日)21時よりスタートする新ドラマ『ナポレオンの村』(TBS系列、初回は25分拡大)の制作発表が、10日に都内ホールで行われ、主演の唐沢寿明をはじめ、麻生久美子、山本耕史、ムロツヨシ、沢村一樹が出席した。

同ドラマは、限界集落を蘇らせた石川県羽咋市役所の職員・高野誠鮮氏の著書『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』(講談社刊)を原案に、消滅寸前の限界集落が、たくましく生まれ変わる姿が痛快に描かれたサクセスストーリー。

類まれな行動力と奇抜なアイデアを武器に、単身赴任先である過疎地・星河市神楽村に改革を起こす東京都庁の職員・浅井栄治を演じる唐沢は、「シンプルなので見やすいし、家族で楽しめるドラマだと思う。田舎って良いなと思えるし、住みたくなると思います」とPR。浅井の監視役である岬由香里を演じる麻生は「私は古民家に憧れているのですが、浅井さんの家がとても素敵」と絶賛、星河市市長・福本純也を演じる沢村は「田舎の良い部分だけではなくそうではない部分も描き、視聴者の方に判断を仰いでいる部分が良いですね」と語った。

撮影現場の様子について聞かれた唐沢は、浅井を嫌う星河市役所農工課課長・山田を演じるムロの名を挙げ「本番中に僕が話しかけると、ボールがふたつ付いた美顔ローラーや孫の手で目を隠すなど、変な芝居ばかりしている」とコメント。その直後「でも、僕はそういうのが好き。台本通りだったら、みんな同じ芝居になってしまってつまらないでしょ」とフォローすると、浅井の幼なじみ・戸川真人を演じる山本からも「ムロさんは少しウザいです(笑)。僕の方がひとつ年下だから良かったものの、同い年だったらどうなっていたか。本番になるときちんとした芝居をするので、真面目な方なんだなと思いました」と評されたムロは「それって殴られるってことですか?」と語り、戦々恐々としていた。

劇中では、ナポレオンの名言が多く引用されることにちなみ、座右の銘を聞かれた唐沢は「ケセラセラ。人間は不可能ばかりだけど、だからこそ頑張れる。自己評価が高いと苦しむだけ。信念があっても、それが間違っていたら一生苦しむだけでしょ」と持論を述べた。麻生は「人生一生勉強」、山本は「どんな人でも親の子。一人前でいながら、どこか半人前でいなければならない」と、それぞれコメント。沢村が「“おばさん”という言葉は使わない。女の人は生まれた時から亡くなる時までずっと“女性”です」と語ると、客席からは大きな拍手が起こった。

最後に、特別ゲストとして石破茂地方創生担当大臣が登場。「僕は1週間に3、4冊本を読むのですが、このドラマの原作は、今年読んだ本の中で一番面白い。自立するためには多少失敗したって良いと思えるような良いストーリーがたくさん詰まっている」と大絶賛。「お役所は立派な計画書を作って満足してしまう部分があるけど、そんなものは紙一枚で良いんです。計画書だけで良いのなら、日本はもっと良くなっている。大臣の僕が言っても“何を偉そうに”となってしまうけど、ドラマで言ってもらえると“そうだよね”と思ってもらえると思います(笑)」と語っていた。

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