山田孝之、林遣都、阿部進之介インタビュー 新ドラマ『REPLAY&DESTROY』への思い

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――横山は数々の名(迷?)言を披露していますが、印象的だった台詞はありますか?

阿部:横山は面白いことをたくさん言います。例えば、第2話でブリーフをかっこいいと思うかどうかということが話に挙がります。その中に出てくる「ブリーフがかっこ悪いって思っているお前がかっこ悪い」という台詞はとてもわかりやすいし、視聴者に響くのではと思いました。

山田:ストーリーには出てきませんが、最近だったら「まだガラケー使ってるの?」という風潮がありますよね。以前はみんな使っていたものなのに。「何でみんながスマホを使い出したらガラケーはダサいと言われるの? そう思うことの方がダサくない? 使いたい方を使えばいいじゃん」と言いたい。しかも、そのままガラケーを使い続けていると「逆にかっこいい」という雰囲気も出てきますよね。そういう感じと似ています。

林:真野が最終的に「日本はもともと終わってるよ」という究極の台詞を言うんです。この言葉を言うには味方も必要だし、自分のいろいろなものをかけなきゃいけないですよね。横山は映画監督志望なんですが、「脚本書けないやつが監督なんかするんじゃないよ」など、飯塚さん自身の監督業に対する思いも言っていたり。いろいろな受け止め方があると思うので、僕はまだそこの戦いには混ざりたくないですが(笑)。でも、本当に飯塚さんの思いが込められた台詞ばかりです。

――メッセージ性の強い台詞が多いんでしょうか?

林:こういったアンチテーゼだけではないです。今回いろいろなキャラクターが出てきますが、物語を進めるために必然的な存在はひとりもいないんです。だから、物語を展開させるために言う台詞も全くない。打ち上げで、監督が「登場人物の“Mr.マヨネーズ畑中”は、絶対“畑中”。“田中”という感じはしない」とか、「小学校の席順って性格形成に関係しているよね。ア行とヤ行の人の恋愛模様ってさ……」というこだわりをおっしゃっていたんですね。それを聞いたことで、監督が各キャラクターの人間性まで意識している部分が面白味なんだと思いました。

山田:例えば、「あ」から始まる人は出席番号1番だから指されやすいとかね(笑)。

阿部:だから、阿部は突然の危機に強い(笑)。

山田:僕は「や」だから、ほぼ左奥の後ろの席でした。「あんな日当たりのいい環境じゃ勉強はかどらない」と思っていたな(笑)。

――では、もし3人でルームシェアをするとしたらどうなりそうですか?

山田:僕は、他の人と線引きをすればできます。洗濯は絶対に自分でしたいし、自分の分は自分で洗ってほしい。僕には、大事な外着や高い服は裏返してネットに入れて洗いたいという独自ルールがあるんです。でも、あらかじめ分けておけばそんな争い事も起きないと思う。あとは、ドアは開けたら閉める、使ったものは元の位置に戻すことを守ってもらえれば(笑)。

阿部:すごく怒られそう(笑)。僕は使ったものは戻さないし、ドアは少し開いているタイプ。僕はルームシェア経験があるんですが、やっぱりだんだん独自のルールができていきましたね。僕たちの場合は、掃除や洗濯も各々、料理も自分のタイミングで食べたいものを作る、人の部屋には入らないといったように、人のことは干渉せずに個々でやるというのが一番良かったです。人としていろいろなことを試されていると思う機会でした。

山田:遣都は、ルームシェアとか抵抗あるんじゃない?(笑)

林:僕はこだわりがないので何でもOKだけど、食事も洗濯もすべてにおいて誰かがいないとやらないタイプなのでみんなが無理になると思います(笑)。以前、孝之くんと撮影をしている時、急遽一緒に温泉施設に泊まったことがあって。僕は一緒の部屋でも良いんですが、多分やめた方が良いんじゃないかと思い直し、「やめましょう」って申し出ました(笑)。

阿部:誰かと一緒の部屋で寝ると、遣都自身が「今の俺大丈夫かな?」と不安にかられるということ(笑)?

林:そうですね。でも最近は開き直っているので、散らかっている方が落ち着きます(笑)。

――では、最後に見どころをお願いします!

山田:横山要は、世の中で一般的だと思われていることに対して「それってどうして一般的なの? 本当に当たり前ですか? 当たり前と思っていて良いんですか?」と問いかけているんです。世間って一方的な見方をすることが多いと思うんですが、横山は「それをこっちからこういうふうに見たらどう思う?」ということを言っている。横山の言い分を聞いてハッとする人や「なるほど」と思う人はたくさんいると思うので、テレビで放送することで多くの人に言い分を聞いてもらい、もっと違う視点で物事を考える人が増えたら面白いなと思います。

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