池上彰、20年ぶりに阪神淡路大震災の現場を訪問『生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択』

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1月17日(土)で阪神淡路大震災から20年が経つ。これに先がけ、『阪神淡路大震災20年 生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択』(MBS/TBS系ネット)が、1月14日(水)19時56分より放送される。

近い将来に起きる可能性が高い首都直下地震と南海トラフ巨大地震。共に甚大な被害をもたらすと想定されている大地震が来るのは避けられないが、災害に襲われた時、どんな選択をすれば命を守ることができるのか。災害の備えとして、20年前に多くの犠牲者を出した阪神淡路大震災の教訓が、多方面で生かされている。そこで番組では、再現VTRやスタジオ実験などを交えながら、どのような教訓を得られ、現在我々がどう生かされているのかを池上彰が解説。今後起きる可能性のある大地震で、どのような選択をすれば生命を守ることができるのかを、出演者や視聴者と共に考える。

まずは、日本列島の地図模型を使い、阪神淡路大震災以降20年間の、震度1以上の地震の発生数を都道府県別に紹介。すると、東日本大震災に見舞われた福島、宮城以上に発生数がもっとも多かったのは東京だった。一体、その理由とは? また、阪神淡路大震災では多くの住宅が倒壊した。「生き埋めになった夫婦の声は届かなかった」という再現ドラマから、ガレキの中から人の声が聞こえないことをスタジオで実証。大地震で倒壊の恐れが高い、既存不適格住宅と火災旋風についても解説する。

さらに「釜石の奇跡」と呼ばれている東日本大震災で起きた事例を再現ドラマで紹介。叫ぶことで大勢の人々に避難のきっかけを作った女子中学生・菊池のどかさんをスタジオに迎え、地震発生時にとった行動を聞き、避難の際の注意事項を考える。また、被災者が直面した実例をもとに、家族と離れ離れになったらどうしたらいいのか、もし人を救助することになったら何に気をつければいいのかなど、さまざまな切り口で、大地震への備えと心構え、そして“減災”を考えていく。

また、阪神淡路大震災当時、NHKの記者だった池上は、地震発生の直後に東京から現地に向かい、西宮から神戸まで被災地を取材した。今回は、その時撮影した阪神高速の倒壊現場周辺の写真をもとに、20年ぶりに現地を訪問。池上は「20年ぶりに歩いた被災地は当時が想像できなくなるほどもとに戻っていた。復旧はしたが、人口が減るなど復興になっていないのではないかという点もあり、今後に学べるものがあると思う。20年経って、改めて地震の怖さを知るとともに、地震の教訓を学び、ちゃんと備えていれば、大勢の人の命が助けられると思う」とコメントを寄せている。

■『阪神淡路大震災20年 生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択』
2015年1月14日(水)19:56~21:54(MBS/TBS系ネット)

【司会・解説】池上彰
【ゲスト】高橋英樹、高橋真麻、石田純一、東尾理子、間寛平、間慎太郎、谷村美月 ほか

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