阿部寛が『DCU』で新たなリーダー像を体現!横浜流星とのバディにも注目

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阿部寛が主演を務める日曜劇場『DCU』(TBS系、毎週日曜21:00~)が、1月16日に25分拡大SPでスタートする。本作は、水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」を舞台にしたオリジナルドラマ。海上保安庁に新設されたスペシャル集団が“水中未解決事件を解明すること”をミッションに、水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫る、今までにないウォーターミステリーだ。

DCUの隊長を演じるのは、これまでに『下町ロケット』や『ドラゴン桜』などで様々なタイプのリーダー像を体現してきた阿部。そのバディには、アクションもこなす若手俳優きっての肉体派、横浜流星が抜擢されたとなれば、否が応でも期待が高まる。

先日行われた舞台挨拶には、阿部、横浜ともに役衣装を着ていてもわかる引き締まった身体で登壇。顔つきも凛々しく、阿部の「みんな全力で、体力の限界のところで役者もスタッフもやっている」、横浜の「魂を込めて頑張りたい」といった言葉からも、作品に対する並々ならぬ思いと気迫が伝わってきた。

それもそのはず、今作はTBSとハリウッド大手制作プロダクションによる共同制作。第1話の試写で、これまでの日曜劇場をも凌ぐ大迫力の映像と、開始からたった数分で巻き起こる“生きるか、死ぬか”の展開に、一気に『DCU』の世界へと引き込まれてしまった。

高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)が演じるDCUのメンバーにも注目
高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)が演じるDCUのメンバーにも注目

壮大なスケールで描かれる作品だからこそ、物語の中心となる人物に求められるのがリアリティ。過去にダイビングライセンスを取得している阿部に加え、DCU隊員を演じるキャスト陣は揃って撮影前にライセンスを取得。さらに阿部、横浜、副隊長・西野斗真役の高橋光臣は、切磋琢磨して体を鍛え上げるなど真摯に役作りに努め、ドラマに説得力をもたらしている。

スタッフ、キャストの本気が凝縮された本作において、阿部が演じる主人公・新名正義は「ついて来たい奴だけ、ついて来ればいい」という俺様タイプのキャラクター。敵対する人物も多い役柄だが、そこは数々の作品で強烈なリーダーシップを発揮してきた阿部。言葉の力を武器に、ここからどうDCUメンバーを束ねていくのかワクワクせずにいられない。

瀬能陽生(横浜流星)
瀬能陽生(横浜流星)

一方、横浜が演じるのは、優れたダイビング能力を持つ若手隊員・瀬能陽生。舞台挨拶で横浜自身が「実直な人間」と紹介していたが、今、目の前で起こっていることに対して真っ直ぐにぶつかっていくエネルギッシュな役どころ。どちらかといえば“本音の見えないキャラクター”のイメージが強い横浜だけに、初回から喜び、切なさ、怒りといった感情を全力で爆発させる姿は新鮮で、横浜の新たな魅力開花の予感に胸が躍る。

さらに、その瀬能を支える存在でもある中堅隊員・成合隆子を演じるのは、『日本沈没―希望のひと―』に続き2期連続の日曜劇場出演となる中村アン。横浜とは昨年放送された『着飾る恋には理由があって』に続く再共演となり、異なる立場で築く関係性にも注目したい。

清水健治(山崎育三郎)
清水健治(山崎育三郎)

ほかにも、趣里がサイバー班職員・神田瑠璃役で魅せるクールさ、市川実日子が科学捜査ラボ班長・黒江真子として表現する人間味、そして、山崎育三郎ふんする警視庁公安一課の刑事・清水健治のクセの強さ……どのキャラクターをとっても痒いところに手が届く、適材適所のキャスティングが心地いい。

また水深100mといった水中で繰り広げられるハラハラドキドキのシーンはもとより、陸上での人間関係も丁寧に描かれているのが、このドラマ。登場人物には各々複雑な繋がりがあり、それらが今後、どう絡み合っていくのかも大きな見どころ。また、阿部&横浜のバディによる陸上での捜査シーンもあり、事件捜査ドラマとしての魅力も十分に兼ね備えている。

成合隆子(中村アン)、黒江真子(市川実日子)
成合隆子(中村アン)、黒江真子(市川実日子)

四方を海に囲まれ、河川や湖、人工の水場も多い日本ならではの新感覚ミステリーが、ついに開幕。緊張感のあるストーリー展開を楽しみながら、阿部の肉体美に心酔するもよし、横浜の情熱的な眼差しにドキッとするもよし、はたまた阿部&市川のカップルシーンにほっこり癒やされるもよし。我々視聴者の“こんなドラマが見たかった!”が詰まった『DCU』、全方向から楽しめるに違いない。

(文:nakamura omame)

<第1話あらすじ>
2022年、海上保安庁に「潜水特殊捜査隊」、通称「DCU」が発足した。DCU設立の目的は、島国日本において海や河川で発生する事件の解決や、水際からやってくるテロなどからの防衛。いわば水際捜査に特化し たエキスパート集団だ。隊長となったのは、50歳を迎えた新名正義(阿部)。メンバーには海保のエリート・西野斗真(高橋)、女性初の潜水士となった成合隆子(中村)らがいた。そして過去に水難事件で新名に命を救われた瀬能陽生(横浜)の姿も。DCUは海上・水中だけではなく陸上の捜査権限も与えられることになったのだが、そのことが警察関係者との間に溝を生んでいた。

そんなDCUが発足と同時に捜査に向かったのは、群馬県のダム湖。数日前に上陸した大型台風によりダム湖内の水流が変わり、ある人物の頭骸骨の破片が発見されたのだ。警察には手が出せない水深100mというダム湖の水底を新名たちが潜水捜査すると、そこには思いもよらない景色が広がっていた。

捜査線上に 名前が挙がったのは、建設会社の社長で社長就任以前はダム事業を担当していた小山内正一(中村芝翫)、その秘書でどこか陰のある若林朱里(高梨臨)、会社の金を使い込んだことが発覚し、ロシア出張時に失踪して現在も行方不明の野田浩正(宮野真守)。ダム建設に関わっていた疑惑の3人、そして隠された事実とは……。

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