コント日本一を決定する『キングオブコント2021』（TBS系）の決勝が10月2日、都内で行われ、3年連続3回目の決勝進出を果たした空気階段（水川かたまり、鈴木もぐら）が優勝した。
14回目を迎える今回の『キングオブコント』は、ピン芸人同士の即席ユニットでの参加も認められ、大会史上最多となる3015組がエントリーして予選が行われた。優勝賞金1000万円をかけて決勝に進出したのは、空気階段のほか、マヂカルラブリー、うるとらブギーズ、蛙亭、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨークの10組。今年から松本人志（ダウンタウン）以外の審査員が一新され、かまいたちの山内健司、バイきんぐの小峠英二、ロバートの秋山竜次、東京03の飯塚悟志が顔をそろえた。
1stステージで、審査員5人体制以降では大会史上最高得点となる「486点」を記録し優勝した空気階段。水川は会見で持ちネタである「サイコゥ！ サイコゥ！ サイコゥ！」と雄叫びをあげて喜びを表現。また、水川は会場の雰囲気が例年と違っていたとも感想を述べ、「例年とウケ方が違っているので、ちょっと驚きました。僕らの1組前はザ・マミィで、ドッカンドッカン受けているのが聞こえてきて、今までなら萎えるんですけど、今年はなぜかにやけちゃってて……。“本当に面白いじゃん”って笑みを浮かべていたんです。そこは僕、かっこいいと思います」と嬉しそうに話す。
優勝の瞬間、水川は「走馬灯のようにいろんな感情が込み上げてきた」ともいい、「嬉しいと思って泣いたのは初めてです」としみじみとコメント。「14代目キングとして恥じない生活を送りたい。単独ライブを毎年やるので、今まで（番組で）見てくださった方、単独ライブにもぜひ来てください」と呼びかけた。
鈴木も「本当に嬉しいです。まさかチャンピオンになれると思っていなかったです。汗がすごいです。1000万円をもらえると思ってもみなかった」と興奮気味に話す。鈴木は大会前、賞金がもらえたら自身の借金を返したいとも宣言していたが、改めて賞金の使い道を聞かれると、「借金は全部で550万円あるんですけど、今回の賞金も（相方と折半して、税金も引かれて）全部もらえるわけではないので、返せて半分。でも、100万円だけちょっとギャンブルさせてくださいって奥さんにお願いします」とにっこり。
水川も賞金の使い道を問われ、「親に1000万以上仕送りをもらって命を繋いできたので、親にだいぶ返したい。あと、ちょっとハゲてきて、ハゲの病院に通っているので、そこの費用にもしたいです」と笑いを誘うコメント。新しい審査員に対しての感想も問われたが、鈴木は「審査員はコントの日本代表みたいな方ばかり。その方に評価してもらって本当に嬉しい」と笑顔で話していた。
