星野源、あえて最新曲に“過去のアレンジ”を施した理由

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星野源、あえて最新曲に“過去のアレンジ”を施した理由

2月27日(火)放送の『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送、毎週火曜25:00~)で、星野源が新曲『ここにいないあなたへ』の裏話を明かした。

ミュージシャンや俳優として活躍中の星野がパーソナリティを務める同番組。この日は星野が主題歌と挿入歌を担当した、『映画ドラえもん のび太の宝島』が公開間近ということもあり、特別企画「どどどどどどどどど ドラえもんスペシャル!」を放送。ゲストにドラえもんも登場するなど、スペシャルな2時間となった。

放送翌日の28日は、星野の11枚目のシングル『ドラえもん』の発売日。シングルには映画の主題歌にもなった表題曲『ドラえもん』を含めた全4曲が収録されており、この日はカップリング曲の1つであり、映画の挿入歌『ここにいないあなたへ』の解説が星野本人により行われた。

星野に『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌と挿入歌の作詞作曲のオファーが来たのは1年半くらい前だったそうで、「台本をいただいたのが去年の夏前くらいだったかな。そこから曲を作り始めて、最初に『こにいないあなたへ』の方がすぐにできたんです」と明かす。さらに、「(挿入歌の流れるのが)海のシーンだったので、海を想像しながら、そして、映画に寄り添った気持ちで曲を書きたいなと思った」と当時の心境を回想。アレンジに関しては、「なんとなく、僕のファーストアルバム『ばかのうた』や『エピソード』あたりのアレンジが合いそうだと思った」と語った。

しかし星野は、今の音楽性とは異なる“過去のアプローチ”で楽曲をアレンジするのは、あまり好きではないと告白。「昔の楽曲が嫌いなわけではなくて、すごい好きなんですけど」と前置きしつつ、「今、全然違う音楽性なのに、前にやっていたことをもう1回やるのは未来に背中を向けちゃっているような気がして」とその理由を語った。

一旦は過去のやり方でアレンジするのを諦めようとしたという星野。しかし、「ちょっと待てよ、今回はドラえもんがいる」と思い直したそうで、「ドラえもんがいるということは、タイムマシーンに乗せてもらえると思ったんです。2011年くらいの僕に、ドラえもんに頼んでタイムマシーンに乗せてもらって、会いにいって、“こういう映画があって、この場面で曲を書きたいんだ”って2011年の僕にオファーをするという設定だったら、できるなと思ったんです」と振り返る。さらに、「今回は1曲から4曲まで“ドラえもん”というパッケージシングルというか、そこに振り切ってみるという僕の中での実験と遊びという面があるので、面白いこととして、このアレンジのアプローチがチャレンジできると思ったんですね」と打ち明けた。

曲の解説を終えた星野は、『ここにいないあなたへ』を聴いたリスナーからの感想メールを読み、そのすべてが絶賛の内容だったことに対し、感謝を示していた。

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