松坂大輔「体さえ整えば」「どんな手を使っても…」復活への決意を激白

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松坂大輔「体さえ整えば」「どんな手を使っても…」復活への決意を激白

今シーズン、プロ野球・中日ドラゴンズに入団した松坂大輔が、2月27日に放送された『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ、月~木曜8:30~)にインタビュー出演。理想のピッチャー像について語った。

初登板前に事前収録したインタビューを放送するということで、伊集院は「昨日(2月26日)の韓国とのオープン戦は、143キロの生きたストレートとバッターが呆然と見逃すような変化球で3人のバッターから2つ三振を取りました……これを頭に入れてもらうと、より楽しめるような気がします」とリスナーへアドバイスを送った。

いざ、インタビューがスタートすると、キャンプの調子や松坂が長年苦しんでいるケガについて話が進む。そこで伊集院は松坂に“目指している理想像”について聞いた。

伊集院:“先発・完投”なのか、“中継ぎ”でも良いのか、どういうピッチャーになりたいんですか?

松坂:僕の理想としては先発をやらせてもらって、最後まで投げきりたいです。ただ若い頃と違って、最初から最後まで力で抑えるのは正直難しいと思います。今年20年目なんですけど、それなりの経験をしてきたので、どんな手を使ってでも、バッターを抑えたいですね。

伊集院:僕らの仕事でも体力はなくなるけど、カンとか経験値で絶対に補える意地があるんです。野球の中でもそういうものはありますか?

松坂:ありますね。僕は体さえしっかり整うことができれば、若い選手よりもゲームを作ることができるという自信があります。

伊集院:今の松坂さんにとって“いいストレート”って何ですか?

松坂:スピードが出てなくても、球が早く感じることで振り遅れたりすることもある。それこそが長年培ってきた技術です。うまくタイミングをずらしてバッターに気持ち良く振らせないようにすることが一番ですね。

伊集院:モデルにするピッチャーはいますか?

松坂:いかに真っ直ぐを速く見せるかっていう意味では、山本昌さんですね。昌さんは140キロ出ないと思うんです。僕もライオンズ時代に対戦しているんですけど、野手の人が「昌さん速い」って言うんですよね。それこそ150キロ投げるピッチャーより速く投げる……目指すべきところですね。

伊集院:我々外野は、期待はもちろんあるし、不安もあるから、煽るし、大きくガッカリもするじゃないですか。やはり気になるものですか?

松坂:(新聞や雑誌など)見ても良いことがないので、なるべく気にしないほうが日々ストレスなく過ごせるのかなと。でもそういう世界で僕は生きてきているので、何も興味を示されないよりは、選手としてはありがたいなって思います。

ここ数年、ケガに悩まされている松坂。伊集院は「心が折れた瞬間はなかったのか」と問うと、昨シーズンは「辛かった」と語る。1月から順調に投げられていたのにも関わらず、2月~3月で調子を落とし、そこから半年以上何もできなかった時期が続いたのだとか。

それでも辞めなかったのは家族の力が大きいそうで「子どもが3人いるんですけど、長男と長女は僕の投げている姿は記憶にあると思うのですが、次女は僕がまともに投げている姿を見ていない。家族に何年も投げる姿を見せられていないので、もう一度ちゃんと仕事をしているところを見せたいっていう思いが強いですね」と決意を明かしていた。

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