5月4日のゲストは、俳優の志田未来さん。オーストラリアのメルボルンを巡る。8年前に友人と一緒に訪れた場所。あの頃は、毎日が仕事の日々だった。子役の頃から途切れることなく続いてきた。気がつくと、頭の中がパンパンで自分に余裕がなくなっていた。そんな時、友人が誘ってくれた旅。出発は2日後だった。初めてマネージャーに行き先を告げずに日本を出た。いま何かを変えなければ、今後もずっと自分は変わらない。そんな気がした。10代で数々の連続ドラマの主演を務め、世間から注目を集めた。いつの間にか、周りが思っている志田未来像を崩しちゃいけないと思うようになっていた。二十歳を超えてから、同世代の役者さんとの仕事が増えた。彼らは自分と違い、現場で自身の意思を伝えていた。スタッフと相談して、作品を作り上げている感じが羨ましかった。自分は凝り固まっているのだろうか。そうした息苦しさから解放してくれたのがメルボルンの街だった。気持ちのいい芝生で、誰の目も気にせず思いっきり昼寝をした。最高だった。自分らしくいるとこんなにハッピーなんだ。もう少し自分中心の人生でもいいかもしれない。昨年、30歳を迎えた。志田未来がこの役を演じているから、見応えがある作品だと言ってもらえたらすごく嬉しい。そういう役者になりたい。だから、ありのままの自分を大切にする。