味噌があればなんでもおいしい!各県各様の味噌メニューが勢揃い。ケンミン味噌フェス2021!

公開: 更新: 読みテレ
味噌があればなんでもおいしい!各県各様の味噌メニューが勢揃い。ケンミン味噌フェス2021!

日本の調味料といえば醤油、そして味噌だろう。実際、全国津々浦々には味噌を使った独特のメニュー、食文化が多様に存在する。そんな味噌の使い方もあるの?と驚くものもあるし、やっぱりこれがおいしいよねと全国的に納得なものもある。「秘密のケンミンSHOW極」ではケンミン味噌フェス2021と題して全国の味噌メニューをランキングで発表していた。ここではその中で特に興味を惹かれたものを紹介したい。

第9位:群馬県のみそパン
何かと茶色い名物料理が多い群馬県からはなんと「みそパン」が登場。え?パンに味噌ってそれはちょっと、と他県民としては腰が引ける。だが群馬県民女子に聞くと「キターーーーーー!」と大はしゃぎ。口々に「大好き!」「絶妙!」といかに群馬で愛されてるかを表明。取材者が「食べたことないんです」と言うと「はあ〜」と馬鹿にしたような呆れ顔。「食べてくださいよお」と強く迫られ、食べないわけにはいかなくなっていた。

そんな群馬県民がみそパンを食べる様子を観察すると「ジャム感覚ですね」と嬉しげに言うのだが、いやいやこんな茶色いジャムないって。

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群馬のパン屋さんでも様々な種類の美味しそうなパンが並んでいるものの、みそパンは別格なのか山積み。「今日は5つ買いました。いつもこんな感じですよ」とやっぱり嬉しそう。みそパンにはソフトフランスパンを使用。使う味噌は赤味噌で、そこに味噌より多い砂糖を加えて甘めの味噌ダレが完成。これを1週間寝かしてパンに塗る。なかなかの手間だ。

ある少年野球チームのママ友会を取材すると大量のみそパンを共有していた。中にはバター入りみそパンをニコニコ食べるママもいる。「ピッチャーとキャッチャーですね」と言う。よくわからなかったので意味を聞くと「味噌がバターを受け止める」とうまく言えたでしょアピールをするのだが、どう答えたらいいのだろう。

第5位:鹿児島県奄美大島の魚みそ
次に紹介するのは、鹿児島県は奄美大島で親しまれている「魚みそ」。そう聞くと魚を焼いたのに味噌ダレをつけるのかと思うが、そうではないらしい。奄美女子に聞くと「最高!」「ご飯に合う!」とまたベタ褒め。「食べるまでは島出たらダメ」と言われてこちらも食べないわけにはいかなくなった。

あるお宅で魚みそづくりを取材した。まず赤みがかった魚を出してきたお母さん。「赤うるめ、沖縄ではグルクンと呼ぶ白身魚です。」これをそのまま素焼きして、その身を素手でほぐす。そこに出てきたのが奄美特産の「つぶみそ」。大豆と麹が粒で残っている状態の味噌らしい。

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そこにさっきほぐした赤うるめを入れ、島ザラメという奄美特有の砂糖を混ぜる。これをご飯に乗せて食べるのだ。「奄美の味噌は甘味があって、魚のおいしさを引き出すんです」と家族一同おいしそうに食べている。別のお宅を取材すると、おにぎりと一緒に食べたり、おじいさんがお茶漬けにしたり、いろんな食べ方をしていた。「長生きするぞ」と奄美のおじいさんに言われると、確かに健康に良さそうだなあ。

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第1位:愛知県の味噌煮込みうどん
ランキング第1位は、名古屋名物味噌煮込みうどん。これは愛知県民でなくても納得だろう!名古屋で街の声を聞いても「どえりゃあ好き!」「どえりゃあうみゃあ!」と見事な名古屋弁で激賞!「自慢したい料理です。世界に発したいくらい!」と言うほど、名古屋愛と結びついたメニューなのだ。

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味噌煮込みうどんの有名店で食べる様子を見てみると、熱々のうどんを土鍋のフタを皿代わりに食べている。え?なんで?フタを皿に?と聞くと「フタが皿だから」って答えになってない。「マナーですから」「やってないと常識知らないの?と言われちゃう」そうだ。だからなのか、フタに通気口がない!

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厨房で作り方を見てみた。土鍋に入れる味噌はもちろん、八丁味噌だ。出汁を加えてねぎと油揚げ、そしてうどんをいれる。このうどん、小麦粉と水だけで作った専用のうどんだという。塩を入れると、溶け出して辛くなるからだそうだ。そこに名古屋コーチンと生卵を入れれば完成!

別の有名店では、お客さんがみんなごはんも注文している。ごはんいります?「いるんですね、なきゃダメですね」中にはごはんを残りのつゆに入れて即席おじやを楽しむ人もいる。「ひつまぶしと一緒!煮込まぶし!」と言うのだけど少々言い回しには無理があるなあ。

味噌は万能調味料!何にどう使っても、ひと工夫でおいしくなる!あなたも独自の味噌メニューを開発してみたら?思わぬ取り合わせが、未知のおいしさにバケるかもよ!

【文:境 治】

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