ラーメン・もつ鍋だけじゃない!うまかぁ〜!福岡最強グルメ大行進!

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ラーメン・もつ鍋だけじゃない!うまかぁ〜!福岡最強グルメ大行進!

福岡といえば転勤で一度住んだら離れられなくなる、天国のような街だと言われる。その最大の魅力が、食べものだ。2019年の「食事がおいしい都道府県ランキング」で北海道に次いで2位に選ばれた。そう、玄界灘の魚をはじめ、ラーメン、水炊き、もつ鍋とおいしさには事欠かない。ここではそれらに留まらない、福岡の最強グルメをご紹介したい。

まず福岡県民は鶏が大好き!例えば10万人当たりの焼鳥店の数が1位福岡市、2位北九州市と、福岡県2大都市がワンツーフィニッシュ。鶏肉の支出金額も福岡市が日本一だ。筆者も実は福岡市出身だが、子どもの頃に何が好きか聞かれると「かしわ!」と大きな声で答えたものだ。

だから福岡では焼鳥屋さんが大繁盛。ただ、独特の焼鳥文化が展開される。テーブルにつくとまず、生のキャベツがどさっと出される。いわゆるお通しなのだが福岡ではキャベツが定番。これに自家製の酢ダレをかけて、まずはビールをゴクゴクやる。そしてほとんどの人が最初に注文するのが「豚バラ10本!」。こっちは15本、あっちは20本と、焼鳥屋なのになぜか豚バラを最初に大量発注するのが福岡流のようだ。「焼鳥屋のおいしさは、豚バラで決まる!」とどこか矛盾したことをみんなが言う。

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さらに福岡の焼鳥屋では、「とり皮」がメインメニューのひとつだ。とり皮専門店まで登場し、大人気となっている。行ってみると、「とり皮30本!」「とり皮の塩とタレをとりあえず30本ずつ!」などと豚バラよりさらに大量発注が飛び交う。出てきたとり皮は、串にグルグル巻き付けられた状態でこんがり焼かれているではないか。ある店では、このグルグル巻きのとり皮を何回も重ね焼きしていき、6日間かけて焼き上げるほど手間ひまをかける。外はカリカリ、中はジューシーなおいしいとり皮焼きが完成するのだ。

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次に見ておきたいのは、やっぱり屋台。福岡市には夜になると中洲から天神一帯に、屋台が展開されている。福岡のグルメ文化の重要な一端を担う存在だ。「屋台知っとかんと博多の人間じゃなかばい!」とおじいちゃんも豪語する。

他県では屋台というとおでんやラーメンなど、提供するメニューは一種類が普通だろう。だが福岡の屋台をのぞくとネタケースに多様な食材がずらりと並んでいる。出せるメニューは30種類という屋台もあり、居酒屋並みに豊富な料理を出してくれるのだ。さらに中にはパスタを出すイタリアン屋台や、メイドさんが迎えてくれるメイド屋台まであり、バリエーションも豊か。屋台発祥のユニークなメニューが、焼きラーメン。ラーメンを焼いたものなら焼きそばではないかと言いたくなるが、焼きラーメンは野菜とめんを炒めたらなんと、ラーメンのスープをかけるのだ。まさに焼きラーメンと呼ぶしかない。

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最後の福岡グルメは、やっぱりうどん!福岡といえばラーメンがイメージされがちだが、福岡県民にとっては同じくらいうどんも大好きなのだ。「うどんにコシはいらんったい!」と力んで言うほど、やわやわでコシがまったくないめんが特徴。ごぼ天と、かしわおにぎりとセットで食べるのが定番だ。

福岡のうどんのひとつの特長が、チェーン店も人気であること。最大のチェーン、ウエストを筆頭に、糸島から広がった牧のうどん、北九州が中心の資さんうどんが3大チェーン。資さんうどんはちょっと異色で、ごぼ天うどんを頼むと長めのごぼうが5本で出てくる。これをつゆにひたひた浸して食べるのがおいしいらしい。さらに資さんうどんではなぜか、ぼた餅も人気!多くの人がうどんと一緒に食べている。うどんとぼた餅は合うのか聞くと、「ごはんやけんね・・・」確かに中身はごはんなのだからおにぎりを一緒に食べるようなもの?いやー、違うと思うなあ。

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こうして紹介していくと、あらためて福岡の食文化の豊かさに感心してしまう。とり皮やうどんが食べたくなってきた!状況が落ち着いたら、ふるさと福岡に私も帰って、うどん3大チェーンを制覇したい。資さんうどんのぼた餅も、うどんと一緒に食べたいなー!

【文:境 治】

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