届くことがない2人の想い「心がぎゅーってなる」新川優愛主演『ギルティ~この恋は罪ですか?~』

公開: 更新: 読みテレ
届くことがない2人の想い「心がぎゅーってなる」新川優愛主演『ギルティ~この恋は罪ですか?~』

新川優愛主演の連続ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜よる11:59〜)の第9話が7月30日に放送された。仕事も結婚生活も順風満帆だったが、今も高校時代の交際相手・秋山慶一(町田啓太)が忘れられない荻野爽(新川優愛)。その思いは、次から次へと押し寄せる衝撃の裏切りにより、やがて罪の炎へと変化していく。今回は爽のすべてをつぶそうとする及川瑠衣(中村ゆりか)が、母親・及川明奈(矢田亜希子)と再会。そしてお互いを想いながらも気持ちが届かない爽と秋山に「切なすぎるよ……」「心がぎゅーってなる」「いや、つらすぎ……」といった反響があった。

編集者の爽は、夫・荻野一真(小池徹平)と幸せな結婚生活を送っていたが、一真と瑠衣との不倫がきっかけで離婚。職場は女性ファッション誌から男性向け週刊誌の編集部へと異動する。また爽は高校時代に交際していたオーナーシェフ・秋山と再会するが、秋山と瑠衣は義理の兄妹であることを知る。

爽は同期の編集部員・守屋直道(桜田通)から、秋山が離婚したらしいことを告げられる。さらに遊園地のチケット2枚を手渡し「愛しの元彼、誘っちゃえば?」と煽る守屋。しかし爽は素直に秋山の離婚を喜ぶ気になれない。すると守屋は爽のスマホを使って、勝手に遊園地に誘うメッセージを送ってしまう。秋山からは「了解」の返信が。

後日、爽は母・小高かすみ(戸田菜穂)が入院する病院へ訪れると、看護師から家族と一緒に中庭にいると聞かされる。家族は爽しかいないはずなのに、一体誰が訪ねてきているのか? 胸騒ぎを覚えて中庭に急ぐと、そこにいたのは元夫・一真だった。
爽と離婚した一真は、絶縁していた実家へ帰っていた。これまでのことを両親に謝罪すると、母親に殴られたと語る。そして「俺は、ずっと母親に怒ってほしかったただのマザコンだ」と笑う。
その後、2人は爽の実家へ。そこへ守屋が訪ねてきた。守屋を呼んだのは一真で、2人は以前から仕事を通じての知り合いだったのだ。そして一真は守屋に、瑠衣の身辺調査を依頼していた。一真が気になっていたのは、最初に結婚した元妻・弥生(智順)が自殺をしたもう1つの原因。一真に捨てられた弥生を、瑠衣が爽に成りすまして追い詰めたのではないか? そう推測した一真は、瑠衣に会ってそのことを問い詰めていた。すると瑠衣はこう語っていたという。
「安心して。弥生さんが亡くなったのは、あんたのせい。そういうことになっているの」

一方、秋山のもとには、瑠衣の母親・明奈が入院する病院から連絡が入る。明奈は末期がんで、ここ数週間が山だというのだ。最後にどうしても瑠衣に会って謝りたいという明奈に対し「お兄ちゃんと一緒だったらいいよ」と瑠衣。2人は一緒に明奈の病院へ向かうが、その道中に瑠衣は7年前、秋山がイタリアへ行く直前の出来事を語る。

当時、瑠衣は母親に虐待されて大けがを負っていた。もう秋山に頼ってはいけないと思いつつ、その姿を追い求める。すると偶然に公園で秋山の姿をみつけるが、その横にいたのは爽。さらにラブホテルへ消えていく2人をみて、瑠衣はすべてに絶望する。
そして瑠衣は虐待された傷の治療で病院へ訪れるが、その病院の階段に現れたのは明奈だった。
「もう痛いことしないから……お母さんのそばにいて」「あなたも1人なんでしょ? だってあなたも捨てられたじゃない。大好きなお兄ちゃんに」
そう語りかける明奈を、瑠衣は階段から突き落とす。この瞬間にTwitterでは「悪女誕生の瞬間をみてしまった!」「瑠衣覚醒」「母のサイコパスが娘に移ったか…」といった声があがった。

瑠衣が秋山と病室へ到着すると、すでに明奈は亡くなっていた。
「あんたが消えても誰も悲しまない。あんたは永遠に独りぼっち」「言わせてよ……言わせてから死になさいよ!」
ありったけの気持ちをぶつけて倒れこむ瑠衣に、秋山はこう語りかける。
「ずっと俺がついているから……」
このセリフに「えー秋山ーまさか」「秋山…優しすぎるのも罪なんだよ…」「この展開は辛い」といった悲鳴が。

後日、瑠衣の元には刃物を持った寺嶋睦月(神尾楓珠)が近づこうとしていた。しかし刃物を持つ手を止めたのは、かつて睦月の姉・弥生を捨てた一真。睦月は弥生の日記を見つけ、瑠衣が爽に成りすまして弥生を追い詰めていたことを知ったのだ。やはり自殺に追い込んだのは、瑠衣だった。

守屋がチケットをくれた遊園地は、爽が秋山と交際していた頃に行った想い出の場所だった。2人はあの頃と同じようにアトラクションを楽しむが、気持ちは何かが届かない。そして爽と秋山は観覧車に乗る。あの頃の2人も観覧車に乗り、将来産まれる子どもの名前を必死に考えていた。しかし今の2人は、未来の話ができなかった。
そして爽は気づいていた。これはデートではなく、永遠に別れるための儀式だということに……。

【文:高山惠】

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